注目映画紹介:ポケモン映画「神速のゲノセクト ミュウツー覚醒」 「ベストウイッシュ」最終章

「劇場版ポケットモンスター」の第15作「神速のゲノセクト ミュウツー覚醒」 (C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon (C)2013 ピカチュウプロジェクト
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「劇場版ポケットモンスター」の第15作「神速のゲノセクト ミュウツー覚醒」 (C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon (C)2013 ピカチュウプロジェクト

 大ヒットゲームが原作の劇場版アニメとして毎年夏に公開されている「劇場版ポケットモンスター」の第16作「神速のゲノセクト ミュウツー覚醒(かくせい)」(湯山邦彦監督)が13日に公開される。11年から毎年公開されてきた「ベストウイッシュ」シリーズの最終章にあたる作品だ。

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 大都会ニュートークシティを訪れていたサトシとピカチュウたちは、ポケモンたちのための施設「ポケモンヒルズ」で、「ウチニカエリタイ……」とテレパシーで語りかけてきた見慣れないポケモン「ゲノセクト」と出会う。3億年前の化石から人間の手によってよみがえったゲノセクトに同情したサトシたちは一緒に帰る場所を探そうとするが、突然赤い色をしたゲノセクトが現れ、襲いかかってくる。絶体絶命のピンチを救ったのは伝説のポケモン「ミュウツー」だった……。

 ゲスト声優として、女優の高島礼子さんがミュウツーの声を務めている。声優の山寺宏一さんは赤いゲノセクト役で第1作から16年連続で参加しているほか、タレントの中川翔子さんは同時上映の短編「ピカチュウとイーブイフレンズ」の新ポケモン・ニンフィア役で7年連続の参加。短編のナレーションは元AKB48の前田敦子さんが担当している。長編の主題歌は、3人組の「いきものがかり」の新曲「笑顔」で、短編の主題歌はアイドルグループ「私立恵比寿中学」の「手をつなごう」を採用。いきものがかりの吉岡聖恵さんは声優も務めている。

 恒例となったポケモンプレゼントは、ニンテンドーDSか3DSとゲーム「ポケットモンスターブラック・ホワイト」「ポケットモンスターブラック2・ホワイト2」を映画館に持っていけば、劇中でミュウツーと超高速の激闘を繰り広げる「赤いゲノセクト」がもらえる。

 昨年に続き2本立てとなった今回は、ともに人間によって生み出されたという悲しい過去を持つゲノセクトとミュウツーとの関係性に代表されるポケモン同士や人間との絆に注目。また、ゲノセクトとミュウツーの超高速戦闘は、タイトルの「神速」にたがわぬ迫力だ。また、短編も出色の出来。古くからのファンにもなじみ深い「イーブイ」の家を舞台に、サンダースをはじめとしたイーブイのさまざまな進化系も登場する。CGを活用した美しく鮮やかな映像に新たな進化形となるニンフィアも登場と、短いながらバランスよく仕上がっている。

 ゲスト声優陣は、ポケモンヒルズで働く青年・エリックを演じたお笑いコンビ「平成ノブシコブシ」の吉村崇さんが、ベテラン声優陣を相手に素晴らしい演技を披露。おなじみ“破天荒キャラ”の影はみじんもなく、吉村さんの声だと気づかない人も多いのでは。13日から全国東宝系で公開。(立山夏行/毎日新聞デジタル)

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