中井貴恵:28年ぶり映画出演に「不安あったが……」

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 女優の中井貴恵さんが13日、東京都内で行われた映画「じんじん」(山田大樹監督)の初日舞台あいさつに登場。28年ぶりの映画出演に「すごく久しぶりに映画に出させていただきました。普通の農家のおばさんです」とあいさつした。中井さんは同映画を企画・主演したベテラン俳優の大地康雄さんから直々に出演オファーを受けたといい、「(役者は)ずいぶんやっていなかったんで不安もあったんですけれど、やりたいな、と自然に思えました」と、笑顔で語った。

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 「じんじん」は、2009年に大地さんが仕事で北海道を訪れた際、知人に誘われて剣淵町の「絵本の館」を訪れ、子供たちが絵本の読み聞かせに目を輝かせて聴き入っている姿に感動し、農業を基盤とした同町の「絵本の里づくり」と連動した映画が作れないかと発案した。大地さんは昨年2月、中井さんが15年間絵本の読み聞かせをしていると聞いて、アポなしでその様子を見学。中井さんの読み聞かせに感動して、その場で出演交渉をしたという。

 大地さんは「本当に失礼なことをしました」と苦笑しつつ、「感動したらすぐ動くくせがある。失礼を承知でお伺いした」というと、中井さんは「大地さんが突然現れまして、びっくりしました。絵本の企画ということで、何か絵本のことで聞きたいことがあるのかな、と思ったら、しばらくやっていない役者の仕事をいただいた」と振り返った。

 映画は、バツイチで、娘が6歳のころに家を出てから妻と娘とは会っていないという大道芸人・銀三郎が、北海道の幼なじみが営む農場の手伝いで、農業研修の女子高生4人と出会う。大自然や町の人々との交流を通じて次第に距離を縮めていく銀三郎に、ただ一人の少女だけは心を開かなかった……というストーリー。心を開かない女子高生を「ミスFLASH2012」の小松美咲さんが、農場の青年を「仮面ライダーディケイド」の井上正大さんが演じている。大地さんは「じんじんと感動していただけたら、じんじんと人にも伝えてほしい」と熱くアピールしていた。(毎日新聞デジタル)

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