俳優の綾野剛さんが20日、東京都内で行われた主演映画「シャニダールの花」(石井岳龍監督)の初日舞台あいさつに出席。映画では学者を演じ、女性の胸に咲いた花を診察するシーンが登場するが、「あれは男と女の距離感でしたね、完全に」と至近距離での撮影を振り返った。診察された共演女優も口々に「近かった」と語り、伊藤歩さんは「心の中をのぞかれてるような気持ち。花に触られるときもそこは自分しか触ってないんだけどな……って感じだった」と照れ笑いを浮かべた。
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綾野さんは胸元の花に触れる際の演技を「丁寧に大切に扱うっていう感じでしょうか。優しく触れるというか……」と恥ずかしそうに語り、「人によっても違うんでしょうけど、そこに入ると男女の距離だなっていう距離がありまして。(会場の観客の)みなさんも酸いも甘いも経験されてるから分かると思いますが」と改めて診察場面を振り返った。一方、上司役で出演した古舘寛治さんは「綾野君とのシーンが多かったのに、僕にはその距離感で来てくれなかった。僕も綾野君にいろいろ診て(見て)ほしかった」とジョークを交えて語り、会場の笑いを誘った。
映画は、ごく少数の限られた女性の胸にだけ咲く世にも美しい花「シャニダールの花」を巡る物語。提供者の胸に芽ぶいた花を育て、一番美しい形で採取することを使命とする、シャニダール研究所に勤務する植物学者の大瀧(綾野さん)とセラピストの響子(黒木華さん)は恋に落ちる。しかし、提供者の女性が次々と謎の死を遂げ……というストーリー。(毎日新聞デジタル)
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