お笑い芸人の鉄拳さんが23日、東京・新宿の吉本興業東京本部で行われた「よしもとふるさと劇団」プロジェクト発表会見に登場。古里の長野県大町市を盛り上げる「信濃大町観光大使」を務める鉄拳さんは、ご当地麺の「おざんざ」の誕生秘話を劇の題材に取り上げ、「せっかくなんで、知られてない地元の味を活性化させたい。（朝ドラ）『あまちゃん』のまめぶ汁みたいに！」と熱烈にPRしたが、地元のためにパラパラマンガを描くか聞かれると「今のところ予定はないです」と消極的になって、記者をがっかりさせた。

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　鉄拳さんは、現在放送中のNHK連続テレビ小説（朝ドラ）「あまちゃん」の劇中アニメーションを担当するなど、お笑いよりパラパラマンガの仕事が勝っているといい「締め切りに毎日追われてる感じ」と多忙な近況を語った。地元の観光大使には「5月になったばかりなんで、まだあんまり活動していませんが、『情熱大陸』で僕が取り上げられたときは、地元で90パーセント見てくれたらしい」と地元の応援に感謝した。

　大町市については「黒部ダムに行く人が泊まってくれるんですが、観光はあんまりしてくれない。ニホンカモシカとかもいるので、できれば大町市も見て！」と語ったが、パラパラマンガについては「今後仕事がなくなったらやる」と言葉を濁し、「やれよ！」「地元の人たち喜ぶよ！」とほかの芸人たちに攻められても、「（地元から）仕事の依頼があったら。大変なんで……」と、頑なな態度を見せて、会見を盛り上げていた。

　「あなたの街に“住みます”プロジェクト」は、「地域社会とエンターテイメントの共創」をテーマに11年4月スタート。新プロジェクト「よしもとふるさと劇団」は、「参加条件、地元が好き。以上」をキャッチコピーに、地元が大好きな人から全国各地のオリジナリティーあふれる物語を募集して舞台化し、地元に劇団を立ち上げて地域を元気にしようという企画。会見には、鉄拳さんのほか、同プロジェクトの応援団長を務める西川きよしさん、地元で観光大使を務める「よしもと観光大使芸人」として、お笑いコンビ「トータルテンボス」やトリオ「ロバート」、住みます芸人も登場した。（毎日新聞デジタル）