17年ぶりに値下げして200円で販売された少年マンガ誌「週刊少年サンデー」(小学館)の33号(17日発売)の実売数が、前号と比べて3割増えたことが24日、明らかになった。日本雑誌協会によると同誌の部数(1~3月)は約50万部。関係者によると「この規模の雑誌では前例がない増え方に驚いている。200円の効果以外にも、付録、プレゼントキャンペーンの効果があったのでは」と話している。
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週刊少年サンデーは通常260~280円で販売されるが、この号は異例の値下げを実施。「名探偵コナン」の小冊子や「マギ」のポスターなどを付録にするなどして話題になった。24日発売の34号では、「爆サン」と題したキャンペーンの4週連続企画の第2弾として、テレビアニメを放送している「銀の匙」の設定資料集を付録にしており、連載作家の直筆サインが入った家庭用ゲーム機「WiiU」のプレゼント企画も実施している。
マンガの雑誌は、利益の高いコミックスの販売と組み合わせて採算を取るビジネスモデルが確立されている。雑誌単体では基本的に赤字だが、人気誌は知名度が高く、出版社の“顔”であり、次のヒット作や新人作家を育てる場ともなっている。しかし2000年代に入ってから、マンガ以外の娯楽の増加などが影響し、出版各社は雑誌の部数減に悩んでいる。(毎日新聞デジタル)
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