SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第8話 弱虫で泣き虫!人魚姫しらほし
12月22日(日)放送分
話題の書籍の魅力を担当編集者が語る「ブック質問状」。今回は人気アニメ「機動戦士ガンダム」の原画集「安彦良和アニメーション原画集『機動戦士ガンダム』」(角川書店)です。角川書店の石脇剛さんに作品の魅力を聞きました。
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−−この書籍の魅力は?
「機動戦士ガンダム」のテレビシリーズと劇場版3部作におけるアニメーターの安彦良和さんの原画を1000枚以上収めています。安彦さんのエンピツ線の筆圧、濃淡、勢いが読者に伝わるよう、最新の印刷技術を駆使していますが、これがなかなか大変でした。幾度もやり直して、でも結果的にはとてもいい仕上がりになったと思います。もう一つ、この本の魅力は、氷川竜介さんの構成により“シーンの時間の流れ”を意識した作りになっているところです。“アムロとシャアの決闘シーン”の一連のカットなど、見ていて興奮する人もいるのではないでしょうか(笑い)。
−−書籍が生まれたきっかけは?
庵野秀明監督と氷川さんが発案し、サンライズさんに話を持ちかけたことがきっかけです。アニメーションの制作過程で生まれる原画を、文化遺産として後世に残し、かつ、この原画集を未来のアニメーターたちに良きテキストとして使ってほしいというお二人の思いがありました。安彦さんと板野一郎さんの原画を見てアニメーターを志した庵野監督の長年の思いをこうして形にできたことは、編集スタッフ一同、大変光栄なことだと思っています。
−−読者からの反響は?
本のクオリティーアップを図るために、企画から本の完成まで4年もかかってしまいました。これは我々編集サイドの問題で、2度の発売延期となることで庵野監督、氷川さんにご迷惑おかけしてしまいました。ただ、お待たせしてしまったにもかかわらず、買ってくれた皆さんからは「待ったかいがあった」といった声が多く、否定的な意見がほとんどなかったです。これはうれしかったですね。先週、北海道のジュンク堂書店旭川店で安彦さんのサイン会をさせていただいたのですが、そのときも、皆さん原画集を抱えて、熱い思いを語ってくれました。
−−最後に読者へ一言お願いします。
イチ編集の僕が言うことではありませんが、30年以上前の原画を探すところから始まったわけですから、いろいろな方々のご協力なしではこの本は作れなかったですし、多くの人の長年の思いが込められていると思います。それは裏返せば、安彦さんの原画がそれだけ強い魅力を持っているということだと思います。スタッフ一同、編集している中で、いろいろな発見がありました。皆さんも、さんざん見てきたファーストガンダムのアニメが、この原画集を読んだ後ではまた違って見えることもあるのではないでしょうか。もちろん、安彦さんの原画の力、これを堪能してもらえると幸いです。
角川書店 第二編集局・第二雑誌編集部・部長 石脇剛(月刊ガンダムエース編集統括)
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2024年12月24日 01:00時点
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