小学館ビル:人気マンガ家の豪華“ラクガキ” 一般公開ににぎわい

小学館ビルで豪華な“ラクガキ”を見るために集まった人たち
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小学館ビルで豪華な“ラクガキ”を見るために集まった人たち

 「20世紀少年」の浦沢直樹さんら人気マンガ家が豪華な“ラクガキ”を描いて話題を呼んでいる小学館ビル(東京都千代田区一ツ橋)の応接ロビーの一般公開が、24日午前8時45分ごろから始まった。来場者は立ち止まってカメラのシャッターを押すなどして場内は混み合い、建物の外側からも多くの人がのぞき込むなどして周辺はにぎわっている。

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 小学館ビルは1967年に完成した地上9階地下3階の鉄筋コンクリート造り。“ラクガキ”は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」の編集部を中心に、建て替えが決まった同ビルに対して「最後に楽しい企画を」と考えたのがきっかけで、浦沢さんら25人のマンガ家が1階の応接ロビー内に描いた。ピカチュウや「YAWARA!」の猪熊柔、「名探偵コナン」の江戸川コナンなどが描かれており、中には「グラゼニ」(講談社)や「ケロロ軍曹」(角川書店)など、出版社の枠を超えた“ラクガキ”も楽しめる。ラクガキの存在が明らかになると、同ビルには連日のように観覧希望者が訪れていたが、これまでは外からガラス越しに眺めることしかできなかった。

 公開初日となる24日の午前8時ごろは、整理券の配布を求めて500~600人の列ができた。昼過ぎには用意する1日3000人分の整理券はなくなる見通し。東京都荒川区から訪れ、整理券を手に入れた男性会社員(49)は、「これまで外からしか見られなかったが、(ラクガキの)タッチを間近で見ることができるので楽しみ」と話していた。

 25日も午前8時15分から3000枚の整理券を配布予定。ロビーでの観賞時間は1人あたり約10分で、写真の撮影は可能だが、三脚などの使用や動画撮影はできない。25日の一般公開終了後は、工事のためにビルをシートで囲うため、“ラクガキ”は観覧できなくなる。(毎日新聞デジタル)

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