アニメ質問状:「銀の匙」 ショッキングな内容でも逃げない

(C)荒川弘・小学館/エゾノー祭実行委員会
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 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は「銀の匙 Silver Spoon」です。伊藤智彦監督に作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

 −−作品の概要と魅力は?

 北海道の大蝦夷農業高校(通称エゾノー)を舞台にした酪農青春学園物語です。エゾノーは、授業で動物の世話をしたり、食べ物を作ったりと、普通の学校を過ごした人たちにとっては体験したことのないイベントが繰り広げられる空間になっています。主人公の八軒は都会から来た子なので、いわば視聴者の代表でもあります。そんな彼の前で繰り広げられる「ワンダーランド・エゾノー」の世界が魅力です。

 −−アニメにするときに心がけたことは?

 「普段我々が口にしている食べ物はどういうものであるのか?」を考えさせるような話でもあるので、ともすればショッキングな内容になってしまうかもしれませんが、逃げずにやろうというところ。また、出てくる食べ物はおいしそうに描くことは最重要ポイントです!

 −−作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 うれしかったことは、取材で現地の学校に行けたこと。実際のモデルとなったところを見て、ちょっと意識が変わりました。ご飯もおいしかったし(笑い)。おいしいものを食べることが取材みたいなものなので、随分食べさせてもらいました。

 大変なことは、動物がいて、シンプルではありますがキャラもたくさんいて、そいつらが食べたりしている……。内容的にはわりとボリューミーな感じなのでけっこう大変です。

 −−今後の見どころを教えてください。

 夏休みも終わって、八軒が豚丼(子ブタの名前)にどういう決断をくだすか、というところが1クールのハイライトになります。八軒がどうやってその現実と向き合っていくのか、を見届けてやってください。

 −−ファンへ一言お願いします。

 2クール目も1月から放送されますので、まだまだ続きます! 原作ともども応援よろしくお願いします!! あと、モデルとなった場所の聖地巡礼はエンディングにも出してるとおり、やめてくださいね!

 「銀の匙 Silver Spoon」監督 伊藤智彦

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