2009年に「ミス・ユニバース」日本代表に選ばれ、その後、モデル業を中心にタレントや女優とマルチに活躍する絵美里さん。女性らしい優雅で上品なたたずまいと知的な雰囲気が魅力だが、もともとは「学生時代にずっとスポーツをやっていて、ボーイッシュなタイプ」だったという。そんな絵美里さんが大学卒業後にモデルを志した背景や「ミス・ユニバース」に応募して変わったこと、そして現在の仕事観などについて聞いた。(毎日新聞デジタル)
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大学時代、「背が高かったので、ファッションショーに呼ばれることもあって、アルバイト程度にモデルをやっていました」と話す絵美里さんが、本格的にモデルの仕事を志したのは大学卒業後。もともと、将来は「英語を生かせる仕事につきたい」と漠然と考えていたというが、留学先の米国でホストファミリーからいわれた「自分にしかできない人生を歩むべきだ」という言葉にも刺激され、「就職活動のとき、自分にしかできない、やりがいを感じられる仕事を探していくうち、”ダメもと”でもトライしてみようと思って、モデルの仕事を選びました」とその決断を明かす。
そして、「きれいな人やスタイルがいい人、日本にたくさんいるモデルの中で、秀でるものやスキルがほしかった」という理由で、卒業した年の夏に応募したのが「ミス・ユニバース」だった。また、同時に「モデルになることを親に反対されてもいましたし、ミス・ユニバースになれたら、少しは納得、応援してくれるかなと思って」という動機での応募だったという。
その結果、絵美里さんは日本代表に選出された。そして最終選考に進むファイナリストの時期も含めて、世界大会まで約1年にわたって“世界に通用する外見・内面を兼ね備えた美女”を目指すトレーニングを受けた。「ウオーキングやヘアメーク、女性らしい立ち居振る舞いや、語学、スピーチの仕方など……思い出せないくらい、いろいろなことを学びました」と当時を振り返り、いま絵美里さんは「そのとき培ったことが今、仕事の上ですごく生きています」と語る。
また、世界大会では、各国のミス・ユニバースたちとの共同生活を経験した。「さまざまな国の人たちとお互いの国について話すことで、今まで知らなかったことをたくさん学ぶことができました。それから、期間中のイベントなど、ヘアメークやスタイリングも自分たちで行うんですが、そのファッションも勉強になりましたね」と世界トップクラスの美女たちとの交流から多くの刺激を受けたようだ。
そんな大きな体験をへて、現在、絵美里さんは多くのファッション誌やファッションショーに出演するモデルとして活躍している。また、情報番組「PON!」(日本テレビ系)にレギュラー出演、10年には連続ドラマ「ハンマーセッション!」(TBS系)で女優デビューも果たした。
今の仕事について、絵美里さんは「学生時代、バスケットボールをずっとしていたんですが、それと同じで一体感やチームワークを味わえるのが醍醐味(だいごみ)ですね。みんなで協力して一つ一つ作品を残していけるのが、すごく楽しい」と語り、「また、それを見てファンの方から『元気になりました』とか、そういった声をもらえたときは、この仕事、やっていてよかったなって思います」と充実感を感じるという。
絵美里さんは、現在29歳。「10年後はどうなっていたいか?」と質問すると、やはり「今の仕事が好きなので、10年後もこの仕事を続けていたい」という答えが返ってきた。「それから、結婚するのも夢なので、幸せな家庭を持ちながら、今の仕事が続けられたらいいですね」と笑顔を見せた。
<プロフィル>
えみり。1984年6月16日生まれ、東京都出身。小学校から成城学園に通い、成城大学法学部を卒業。大学在学中からモデル活動を始める。2009年に「ミス・ユニバース」日本代表に選ばれ、その後はファッション誌やテレビ番組、広告などに出演。10年には連続ドラマ「ハンマーセッション!」(TBS系)で女優デビューを果たした。現在、情報番組「PON!」(日本テレビ系)のパネリストとして毎週火曜にレギュラー出演中。