ビザンチウム:大林監督が「媚薬の映画」と絶賛 一条ゆかりは個性派イケメン俳優に注目

映画「ビザンチウム」を絶賛した大林宣彦監督(左)とマンガ家の一条ゆかりさん
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映画「ビザンチウム」を絶賛した大林宣彦監督(左)とマンガ家の一条ゆかりさん

 永遠の孤独を運命づけられた悲しき少女の姿を描くバンパイア映画「ビザンチウム」(ニール・ジョーダン監督)の公開を前に、“尾道三部作”で知られる大林宣彦監督と「有閑倶楽部」などマンガ家の一条ゆかりさんが絶賛コメントを寄せていることが分かった。“尾道三部作”で少女の物語を描いた大林監督は「重層的な脚本と耽美(たsんび)な映像を絡ませて少女の心の痛みをあぶり出す。映画好きならばきっとしびれる、媚薬(びやく)の映画だ」とたたえている。

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 一条さんは、映画の懐かしさ漂う色彩や雰囲気とともに、主人公が恋に落ちる青年フランクを演じた俳優、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズさんにも注目。「ミック・ジャガーにブラピを混ぜて、むっちゃ弱虫にしたようなケイレブ君は、少女マンガ家ホルモンをかきたてますね」とちゃめっ気たっぷりにコメント。主人公のたった一人の肉親クララ役の女優のジェマ・アータートンさんについても「卑猥なほどのナイスボディー。ダイエッターの私は思わずガン見です」と笑顔で語っている。

 映画は、「クライング・ゲーム」(1992年)、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(94年)のジョーダン監督の最新作。八つ年上のクララに連れられ、街から街へと移り住む16歳の少女エレノアは、秘密を抱えて永遠に生き続けるバンパイア。海辺のさびれた保養地に建つゲストハウス「ビザンチウム」に身を寄せたエレノアは、余命わずかの青年フランクと出会い恋に落ちる。だが、その行為はクララと交わした血のおきてに背くもので、やがてエレノアとクララのもとに魔の手が迫る……というストーリー。

 主演は「つぐない」(2007年)で13歳にしてアカデミー助演女優賞にノミネートされた女優のシアーシャ・ローナンさん。アータートンさん、ジョーンズさんに加え、サム・ライリーさん、ジョニー・リー・ミラーさんも出演。20日から全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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