朝倉あき:「かぐや姫の物語」ヒロイン声優に抜てき 「自分のすべてを注ぎ込む」

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 女優の朝倉あきさん(21)が11月公開のスタジオジブリ最新作「かぐや姫の物語」でヒロイン・かぐや姫の声優を務めることが17日、東京都内で行われた同映画の中間報告会見で明らかになった。声優初挑戦となる朝倉さんは「慣れ親しんでいるジブリ作品、多くの人がみているジブリ作品に出させていただくことに緊張し、うれしい、幸せだなと思った。自分の全てを注ぎ込もうという気合の方が幸せ感と一緒にあった」と喜びを語った。

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 朝倉さんは11年のゴールデンウイークに行われたオーディションで選ばれたといい、「オーディションのときぼろぼろだった。芝居をやった瞬間、だめだって思ってやってもやっても届かなくてうまくいかなかったって思って泣いて帰りました」と振り返った。会見には鈴木敏夫プロデューサー、西村義明プロデューサーも出席した。鈴木プロデューサーは「いろいろな役者さんの声を聞いたんだけれど『今の女優さんは受け身の声が多い』って高畑(勲)さんが言って、オーディションにしようとなりました」とオーディションの経緯を説明した。

 朝倉さんは91年9月23日生まれ。神奈川県出身。2008年に公開された映画「歓喜の歌」(松岡錠司監督)で映画デビュー。10年1月からNHKで放送された「とめはねっ! 鈴里高校書道部」で初主演を果たした。NHK連続テレビ小説「てっぱん」(10年)や「純と愛」(12年)、NHK大河ドラマ「江 ~姫たちの戦国~」(11年)や「孤独のグルメ」(テレビ東京系・12年)などテレビドラマでも活躍しているほか「神様のカルテ」(11年)や「横道世之介」(13年)など映画にも多数出演している若手女優だ。

 「かぐや姫の物語」は「竹取物語」を基にした作品。高畑監督の新作は「ホーホケキョ となりの山田くん」(99年公開)以来14年ぶりということもあり注目されている。当初は公開中の宮崎駿監督の新作「風立ちぬ」との同日公開が予定されていたが、その後、秋公開へ延期されていた。追加キャストとして、かぐや姫の幼なじみの捨丸を、アニメーション映画の声優は初めてとなる俳優の高良健吾さん、翁(おきな)を12年6月に亡くなった地井武男さん、媼(おうな)を宮本信子さんが演じるほか、高畑淳子さん、田畑智子さん、立川志の輔さん、上川隆也さん、伊集院光さん、宇崎竜童さん、中村七之助さん、橋爪功さん、朝丘雪路さん、仲代達矢さんが声優を務めることも発表された。11月23日公開。(毎日新聞デジタル)

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