東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、9月25日~10月1日の集計を基に中古市場の今を振り返ってもらいます。
ウナギノボリ
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新作が数多く発売されたが、やはり主役は「モンスターハンター4」(3DS、カプコン)でした。出荷はあったものの需要に到底追いつかず、2日ももたずに売り切れました。新作では「英雄伝説 閃の軌跡」(PS3・Vita、日本ファルコム)がよかった。特にVita版の方が売れましたが、これは今までのシリーズがPSPで展開していたということも手伝って、同じ携帯ゲーム機のVitaとの親和性が高かったということでしょう。「無双OROCHI2 アルティメット」(PS3・Vita、コーエーテクモゲームス)も好評。入荷の少なかった「ゼルダの伝説 風のタクトHD」(WiiU、任天堂)は売り切れました。
中古市場は「ドラゴンズクラウン」(PS3、アトラス)がトップで、前回まで首位だった「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」(PS3、バンダイナムコゲームス)は2位に後退。これは純粋に在庫がなくなったことによるもので、価格が下がった影響で需要が加速したといえそう。
新作は「SPEC~干~」(3DS、バンダイナムコゲームス)だけというさびしさで、「モンスターハンター4」くらいしか売れるものがありません。しかし、翌週に「ポケットモンスターX・Y」(3DS、ポケモン)というビッグタイトルを控えて入荷も少なく、週末まで在庫が持たないでしょうね。台風のせいで天気も悪く、マンガや電化製品など水を嫌う商材が多いアキバには厳しい週になりそうです。
1位 ドラゴンズクラウン(PS3)
2位 ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル(PS3)
3位 ドラゴンズクラウン(Vita)
4位 討鬼伝(Vita)
5位 英雄伝説 閃の軌跡 限定版(Vita)
6位 ガンダムブレイカー(PS3)
7位 英雄伝説 閃の軌跡(PS3)
8位 英雄伝説 閃の軌跡(Vita)
9位 モンスターハンター3G(3DS)
10位 「やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている」(Vita)
小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者
中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。
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