元日本テレビキャスターの丸岡いずみさんが6日、東京都内で行われた自伝「仕事休んでうつ地獄に行ってきた」（主婦と生活社）のトークイベントに登場し、うつ病を発症したときの様子などを語った。イベントの終盤に夫で映画コメンテーターの有村昆さんから「トークショーを開かせていただけるまでに回復するなんて夢のよう」とつづられた手紙をサプライズで受け取った丸岡さんは目を真っ赤にしながら涙を流し「ひどいときは父のベルトを見ただけで首をつろうと考えたこともあった」と明かし「見守ってくれた視聴者の方に感謝したい」と声をうるませた。

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　「仕事休んでうつ地獄に行ってきた」は、重度のうつ病を発症した丸岡さんがうつ病から回復するまでを赤裸々につづった自伝。丸岡さんは夫の有村さんが献身的にささえてくれたことに触れ「彼の部屋に遊びに行ったら、うつ病に関する本が30冊くらいあって勉強してくれていたことに感動した」と話し「病気が重いときはストーカーと思ったこともあったけれど、良くなったときにはかなり気遣ってくれていたことに気付いた」と振り返った。本を執筆したことについては「デトックスになった。病気に区切りを付けた気分」と晴れ晴れとした表情で語り「（今後は）周りの景色を見ながらゆっくり過ごしたい。新しい家族（子供）も作りたい、できればいいな」とも話した。

　また、有村さんは丸岡さんへあてた手紙の中で、「御利益がある」と聞いた神社50カ所以上に参拝したことも初めて明かし、丸岡さんはしばらく言葉を詰まらせていた。

　丸岡さんは日本テレビに在籍していた11年8月からうつ病のため長期休養に入り、病気から回復した12年8月に有村さんと結婚。同年9月30日付で日本テレビを退社した。「仕事休んでうつ地獄に行ってきた」は1050円で発売中。　（毎日新聞デジタル）