“世界一の美女”を決める「2013ミス・ユニバース」の日本代表で、モデルとマンガ家の異色の経歴をもつ松尾幸実さん(25)が、世界大会が開催される露モスクワに向けて21日に日本を出発する。松尾さんは「(世界大会で)グランプリを取るつもり。悔いなくやってきます」ときりりとした表情で語り、世界大会へ向け、「体重を7キロ増やした」と明かした。さらに「25年間、彼氏がいない」と告白。“ミス・ユニバース仕込み”の美容法や健康法、“恋愛ベタ”な一面など松尾さんに話を聞いた。(毎日新聞デジタル)
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松尾さんは、8年間のモデルの仕事のかたわら、マンガ家としての活動も行ってきた異色の経歴。不規則な生活を送っていたといい、「3日に1食や、1時間しか寝ないでマンガを集中して描いたりしていた。そんな自分に酔っているところもあった。長時間、同じ体勢を続けることで姿勢も悪かった」と振り返る。モデルとマンガ家を、継続して両立させたいと思っていたところ、友人に「モデルを続けていくのには、女らしさも知的さも足りない。自分を変えないと先はないよ」と言われて奮起し、ミス・ユニバースにチャレンジしたという。
日本代表のファイナリストに選ばれ、運動と食事、生活習慣を改善。日本代表になってからは「体全体の筋肉に対して2日に1回、ウエートトレーニングを行って、もう1日はヨガやストレッチ、ダンスなどで体を動かしています」という。6~9時間の睡眠をとり、姿勢をよくするために毎日のウオーキングも欠かさない。食事は、デトックスメニューを中心に雑穀米、なめこのみそ汁、ショウガ、ミョウガ、緑茶などを積極的に取っている。「あとは友人にすすめられたマヌカハニー。抗酸化作用もあるし、のどの炎症にもいいハチミツです。それを毎晩寝る前にスプーン1杯なめるのが日課」という。
これまでの自分のスタイルを「やせているだけのストンとした体形だった」といい、「バランスのいい体形にしたくて、体重を7キロ増やした」と明かす。その結果、「すごくウエストがくびれました。ヒップも出てきました」とメリハリボディーに変化した。また「以前からほめてもらうことが多かった」という自慢のデコルテは、ウエートトレーニングのおかげでさらに美しくなったといい、「普段からデコルテがあいたデザインの服を着ることが多いですね」と笑顔を見せる。
リラックスタイムは「友人が私のために作ってくれた無糖のデザートを一緒に食べながら、ゆったりとテレビを見る時間」だという。今春から上京し、女友達と2人暮らしを始めており、「いろいろ話も聞いてくれるので、相談や将来の夢について語り合ったりできるんです」と生活は順調のようだ。
美術館や映画館への外出も増え、好きだった読書は、読むジャンルが変わったという。そして「25年間、彼氏がいない」と告白。「自分のやりたいことに夢中で恋愛はおざなりで。一応、恋はしてきたんですが、すべて片思いで終了だった」と振り返った。そして「今まではSFが好きで、そればかり読んでいたんですが、恋愛物も読むようになりました」とはにかみ、「きれいになって、外に出て行く楽しさも知って、私、恋愛がしたくなったんだと思います」と乙女の表情を見せた。
外見の輝きが内面にまで影響した松尾さん。今後も輝き続けるために必要だと思うことを聞くと「当たり前のことを当たり前にできる毎日。毎日笑っていられるとか、健康的な生活を送るとか。これは簡単なようで、すごく難しいこと。毎日笑っていられるのも、ちゃんと毎日頑張っているからこそ。仕事でずるをしていたら、笑って過ごせるわけはないですよね。頑張っているからこそ、笑える自分がいて、周りからも評価される自分がいる。そういう日々の努力の上に、輝きがあるんだと思います」と語った。
<プロフィル>
まつお・ゆきみ 1987年10月20日生まれ、京都府出身。173センチ、バスト83センチ、ウエスト62センチ、ヒップ89センチ。特技は絵を描くこと、 趣味は水泳、テニス、アクセサリー作り。2012年11月にミス・ユニバースの三重大会に応募し、約5000人の応募者の中から書類審査とオーディションの結果、三重代表に選出された。13年3月4日に開催された日本大会に各地方大会を勝ち抜いた42人のファイナリストと共に出場し、日本代表に選ばれた。
*……「ミス・ユニバース」は1952年に始まった世界で最も歴史あるコンテストで、80を超える国々の代表が集まって“世界一の美女”を決める美の祭典。今年の世界大会は、露モスクワで11月5日(現地時間)に事前審査、9日(同)に最終審査が行われる予定。