MD松尾のヒット解析:「ポケモンX・Y」が好スタート! 「GTA5」も

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 「ポケットモンスターX・Y」(3DS、ポケモン)が予想通りダントツでした。想像以上の出足で発売を待ち望んでいたユーザーの多さをうかがわせます。「ポケットモンスターX」が上に来ていますが、個人的にはパッケージのポケモン「ゼルネアス」のイラストが女の子を取り込めたのではないかと思っています。購入した娘の意見を聞いても、ポケモンのデザイン一つ取っても女の子を引きつける要素が盛り込まれているようで、間口の広がりを感じますね。変更点ややり込み要素も多く、今後も高いレベルでの販売が期待できそう。

 3位はZ指定タイトルの「グランド・セフト・オート5」(PS3、ロックスターゲームス)。こちらも想像をはるかに上回る売れ行きで、前作「4」の倍以上という素晴らしい実績。久しぶりに登場したオープンワールド形式の大作ということに加え、年々海外ゲームがユーザーに浸透してきたことも好成績の理由に挙げられるでしょう。「ダンガンロンパ 1・2 Reload」(Vita、スパイク・チュンソフト)も同時発売の新型Vitaとの併売が高かったようです。

 ◇今週の動き

 上位は「ポケットモンスターX・Y」、「モンスターハンター4」、「グランド・セフト・オート5」と発売済みのビッグタイトルで占められそう。新作では、発売ごとに支持を増やしている「FIFA14 ワールドクラスサッカー」(PS3・Vita・PSP・Xbox360、エレクトロニック・アーツ)が、定番の「ワールドサッカーウイニングイレブン」(コナミデジタルエンタテインメント)より発売が約1カ月早いこともあり、注目を集めそうです。

 ◇ランキングは次の通り。(7~13日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 ポケットモンスターX(3DS)

2位 ポケットモンスターY(3DS)

3位 グランド・セフト・オート5(PS3)

4位 サカつく プロサッカークラブをつくろう!(PS3)

5位 テイルズ オブ シンフォニア ユニゾナントパック(PS3)

6位 モンスターハンター4(3DS)

7位 ダンガンロンパ 1・2 Reload(Vita)

8位 サカつく プロサッカークラブをつくろう!(Vita)

9位 フェアリーフェンサー エフ(PS3)

10位 無双OROCHI2 アルティメット(PS3)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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