元AKB48の前田敦子さんが12日、主演を務める映画「もらとりあむタマ子」(山下敦弘監督、23日公開)の上映イベントに登場。今回は前田さんのファンクラブの初イベントで、ファンの反応に直接ふれた前田さんは「私が寝ちゃっている場面で笑い声が聞こえてきてうれしかったです」と喜んだ。
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前田さんが演じるのは、ボサボサ頭のジャージー姿で、家事を手伝わない“残念な実家依存娘”のタマ子。食べるシーンが多く、前田さんは「消えもの(映画の小道具の食べ物)がすごくおいしくてとにかく。サンマは丸々一匹食べました。おいしかったです」と自然体で臨んだ撮影を振り返った。
「もらとりあむタマ子」は、CS放送の音楽専門チャンネル「MUSIC ON! TV」で、番組と番組の間に放送された30秒の短編ドラマを映画化。東京の大学を出たが、父親が一人で暮らす甲府の実家に戻ってきて就職もせず、家業のスポーツ店も手伝わず、食べては寝る日々を過ごすタマ子(前田さん)が一歩を踏み出すまでの1年を描く。短編ドラマ版や前田さんが出演した映画「苦役列車」を手がけた山下敦弘監督がメガホンをとり、主題歌はシンガー・ソングライターで俳優の星野源さんが担当する。同作は10月に韓国・釜山市で開催された釜山国際映画祭の「A Window on Asian Cinema部門」に出品された。
イベントには脚本を担当した向井康介さんと山下監督も出席。向井さんは前田さんについて「狙い通りでした。前田さんがどういう子で、どういうときに笑い、前田敦子のどんな顔がみたいかということで脚本を書いていきました。満足しています」と出来に満足げだった。山下監督は「前田さんは堂々と芝居する役者さん。そこはマイペースな人だと思った」と評した。イベントの最後に前田さんが「私を本当に応援してくださる皆さんに見ていただいたのは本当にうれしいですね。皆さん、宣伝隊長です」と会場に呼びかけると、大きな歓声が上がっていた。映画は23日に新宿武蔵野館(東京都新宿区)ほかで公開。(毎日新聞デジタル)
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