朝倉あき:「泣きながら帰った」 「かぐや姫の物語」オーディション秘話明かす

1 / 5

 女優の朝倉あきさんが18日、六本木ヒルズアリーナ(東京都港区)で行われたスタジオジブリの新作「かぐや姫の物語」(高畑勲監督、23日公開)の女性限定イベントに、宮本信子さんらとともに登場。オーディションでヒロインのかぐや姫の声に選ばれた朝倉さんは、オーディション当日の様子を「緊張して余裕がなくて、私の中でダメだと思った。帰り道、だいぶ落ち込んで泣きながら帰った」と振り返った。

ウナギノボリ

 朝倉さんは、かぐや姫役に選ばれ、「夜も眠れないくらいうれしかった!」と言いながらも、「(選ばれたことが)不思議」といい、「高畑監督に初めて会ったときに『どのへんがよかったのですか?』と聞いてみたら、『悲しみ方が良かった』と言ってくれました」と明かした。また公開を間近に控え、「(公開後に)みなさんがどう受け止めてくれるか気になります。すごくドキドキ」と緊張気味の様子だった。

 そんな朝倉さんに対し、かぐや姫を育てる媼(おうな)役の宮本さんは「もう素晴らしいです! 私は(公開が)楽しみ!」と手応えを感じている様子で、朝倉さんに「初めて大きな役をして、監督にずいぶんしぼられたでしょ? でも本当に朝倉さんはすてきですよ」とエール。高畑監督が参加した「アルプスの少女ハイジ」の「大ファン!」と言い、「本当はハイジを演じたかった」と話し周囲を笑わせていた。

 この日のイベントには、「かぐや姫の物語」の主題歌「いのちの記憶」を担当したシンガー・ソングライターの二階堂和美さんが登場し、ミニライブを開催。主題歌をはじめ、「天空の城ラピュタ」の主題歌「君をのせて」などが披露された。MCはフリーアナウンサーの松本志のぶさんが担当した。

 「かぐや姫の物語」は「竹取物語」を基にした作品で、高畑監督の新作は「ホーホケキョ となりの山田くん」(99年公開)以来14年ぶり。育ての親・翁(おきな)役を2012年6月に亡くなった地井武男さんが演じているほか、かぐや姫の幼なじみの捨丸を劇場版アニメの声優に初挑戦した俳優の高良健吾さんが演じている。高畑淳子さん、田畑智子さん、立川志の輔さん、上川隆也さん、伊集院光さん、宇崎竜童さん、中村七之助さん、橋爪功さん、朝丘雪路さん、仲代達矢さんが声優を務めた。(毎日新聞デジタル)

写真を見る全 5 枚

アニメ 最新記事