マンガ新連載:「ギガントマキア」 「ベルセルク」作者が切望した渾身のSFロマン

「ギガントマキア」のカラーカット (C)三浦建太郎/白泉社
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「ギガントマキア」のカラーカット (C)三浦建太郎/白泉社

 雑誌やウェブで始まった注目作を取り上げる「マンガ新連載」。ダークファンタジーの傑作「ベルセルク」で知られるマンガ家の三浦建太郎さんの新作「ギガントマキア」が、22日発売のマンガ誌「ヤングアニマル」(白泉社)23号で始まった。

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 「ギガントマキア」は、三浦さんにとって、1989年8月に発表した「ベルセルク<黒い剣士>」以来、24年ぶりの完全オリジナル新作。三浦さんが以前から描きたかったという渾身(こんしん)のSFロマンで、人間と異形の怪物、巨人が共存する1億年後の世界が舞台となっている。同誌23号から6号連続で短期集中連載され、合計202ページにわたって掲載される。

 同誌23号に巻頭カラー44ページにわたって掲載された第1話は、“人族(ヒュー)”の戦士・泥労守(デロス)は、謎の少女・風炉芽(プロメ)とともに砂漠で、巨大化した甲虫を操る“亜人族(ミュー)”と接触するが……というストーリー。(毎日新聞デジタル)

 ◇ヤングアニマル編集部 「ギガントマキア」担当

 今作「ギガントマキア」は、もともとは2012年のヤングアニマル創刊20周年の記念企画の読み切り作品として三浦先生から提案がありました。「ベルセルク」と同時に読み切り作品を掲載できればよかったのですが、当時は、アニメ映画3部作(黄金時代篇1「覇王の卵」・2「ドルドレイ攻略」・3「降臨」)もあり、「ベルセルク」最優先で制作していました。スケジュールがずれ込み、今のタイミングでの掲載になりました。三浦先生の中には「ベルセルク」以外のマンガのアイデアもたくさんあるのですが、その中できちんと育ったのが「ギガントマキア」です。

 読み切り作品として構想していたのが、その枠では収まらず202ページという単行本1冊のボリュームになりました。SFは、三浦先生が昔から描きたかったテーマの一つです。はるか未来の地球を舞台に、第1回のあおり文句にある通り、渾身の力で描いてます。「SFの王道を描きたい」「気持ちのいい主人公を描きたかった」という三浦先生の思いが詰まっています。

 主人公は“仲間にいてほしい”キャラクターでもあります。短期集中連載の6話、合計202ページを楽しんでもらえればと思います。海外のファンの方にも、電子書籍配信サイト「白泉社e−net!」で11月29日から配信するヤングアニマル電子版で読んでいただけると幸いです。

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