ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は「ライトニングリターンズ ファイナルファンタジー13」(PS3、Xbox360)です。スクウェア・エニックスのディレクター・鳥山求さんに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
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−−ゲームの内容について教えてください。
ファイナルファンタジーシリーズではじめての3部作となる、「FF13」シリーズの完結編です。今作では、「FF13」の主人公ライトニングが復活し、プレーヤーキャラクターとなります。クリスタルとなって眠っていたライトニングが目覚めた世界は、その終焉(しゅうえん)まで13日のみが残された、終わりゆく世界です。ライトニングはこの終わりゆく世界から、神が生み出そうとしている、新たな世界に人々を導く「解放者」として、旅を始めます。ライトニングの運命との闘いの結末をぜひ見届けてください。
−−セールスポイントは?
世界に残された13日間という「時間」をどのように効率的に使いながら、多くのクエストをクリアするかという「タイムマネジメント」の要素が新たなゲームデザインの柱となっています。それに加え、本作ではライトニングを徹底的にカスタマイズすることで、プレーヤーが自分好みのライトニングを作り出すことができます。80種類を超えるコスチュームのバリエーションは、ビジュアル面で変化するのはもちろん、スピード感を重視したアクションバトルが得意な人、戦略性の高いバトルが好みの人などなど、バトルの方向性もプレーヤーのカスタマイズによって、プレー感が大きく変わる、自由度が高いカスタマイズが楽しめるようになっています。
−−企画のコンセプトは?
今作のコンセプトを「ワールドドリブン」と呼んでいます。プレーヤーを取り巻く世界、その世界に住む人々は、24時間の時間、常に動き続けています。朝・昼・夜など各時間帯によって変わりつづける生活シーンの中で、どのタイミングで人々にアクセスするかで、プレーヤーの体験が変化していきます。この動きのある世界を、自由度を高めながらも、どれだけリアリティーをもって描き出せるかに挑戦しています。
−−ゲームの開発で苦労したこと、面白いエピソードを教えてください。
今作は、「残された時間」が鍵となるゲームデザインとなっていますが、タイムリミットの感覚が強すぎないように何度も調整を繰り返しました。最終的には、プレーヤーは残された日々や時間に常に追われているわけではなく、積極的に行動することで、日々の時間を延ばしていくようなシステムとなりました。この新たなゲーム体験に戸惑うプレーヤーもいるかもしれません。はじめてのプレーの際には「イージーモード」が用意されています。今作はゲームをクリアした後にも新たな要素が解放されていく、周回プレーが楽しめるので、最初は「イージーモード」で遊んでみてください。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
今作では、ネットワーク接続をしていると、プレーヤー同士がSNS的なコミュニケーションを楽しめる「アウトワールドサービス」という機能があります。ゲーム内で撮影するスナップショットにメッセージやアイテムを添えて、プレーヤー同士がゆるく世界を共有できるようになっています。Facebookなどと連携することで、ひとりでプレーするだけではなく、多くのプレーヤーの皆様と一緒に、発売後もしばらく楽しんでいける運営をしていきますので、お楽しみに。
スクウェア・エニックス ライトニング リターンズ ファイナルファンタジー13 ディレクター 鳥山求
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