年間トルネ番付・アニメ編:「進撃の巨人」が大差で首位 オリジナル作も健闘

年間1位の「進撃の巨人」のキービジュアル(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
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年間1位の「進撃の巨人」のキービジュアル(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

 ソニー・コンピュータエンタテインメントの家庭用ゲーム機「プレイステーション3」(PS3)の地デジレコーダーキット「トルネ」とネットワークレコーダー「ナスネ」の「トル機能」を使い、東京都内で録画された人気番組のランキングを発表する「月間トルネ番付」。今回は特別編として、2012年12月31日~13年12月22日に放送されたアニメが記録したトル数の最高値を番組別で比較。「進撃の巨人」が年間1位に輝いた。

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 1位の「進撃の巨人」は、2位以下を大きく突き放し、13年の“覇権アニメ”の力を見せつける結果となった。同作はアニメ化の効果もあり、原作も売り上げを伸ばし、関連書籍を含めると累計発行部数が約3000万部を突破したことも話題になった。2位は、荒木飛呂彦さんの人気マンガが原作の「ジョジョの奇妙な冒険」で、「進撃の巨人」と約2000トルの差となった。また、「ジョジョ~」と僅差でオリジナルアニメ「キルラキル」が3位にランクイン。1万4000トルを突破した作品はトップ3のみで、4位以下はほぼ団子状態だった。

 「進撃~」「ジョジョ~」のトップ2を含め、マンガやライトノベルを原作としたアニメが多い中、「キルラキル」のほか、「たまこまーけっと」「翠星のガルガンティア」といったオリジナルアニメ3作品がトップ10にランクインし、健闘した。「キルラキル」は、「天元突破グレンラガン」のスタッフが手掛けたことで前評判も高く、視聴者の予想を裏切るストーリーが人気を博している。5位の「たまこまーけっと」は、京都アニメーション制作の作品で、京都の商店街を舞台に“朝ドラ”のようなほのぼのとしたストーリーが展開された。大ヒットした「けいおん!」のスタッフが集結したことも話題となり、「キルラキル」と同様に前評判が高かったこともあって上位に食い込んだ。

 9位と健闘した「翠星のガルガンティア」は、ロボットアニメでありながら、バトル要素は比較的控えめで、労働や異文化交流などをテーマとした異色の作品。大ヒット作「魔法少女まどか☆マギカ」の虚淵玄(うろぶち・げん)さんがシリーズ構成と脚本を手がけ、主人公が種の存続をかけて戦っていた異形の怪生命体・ヒディアーズの正体など衝撃的な展開から目が離せなくなったファンも多かったようだ。

 ◇年間アニメ番付

1位 進撃の巨人

2位 ジョジョの奇妙な冒険

3位 キルラキル

4位 とある科学の超電磁砲S

5位 たまこまーけっと

6位 ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation

7位 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

8位 刀語

9位 翠星のガルガンティア

10位 銀の匙 Silver Spoon

 ◇「トルネ」&「ナスネ」とは

 トルネは、地上波デジタル放送の視聴ができるチューナーでPS3の内蔵ハードディスクに録画できる人気商品。ナスネは地上波とCS、BSも録画できる上位版ネットワークレコーダー。SCEのサービス「プレイステーションネットワーク」を利用することで、居住する都道府県内のサービス利用者の視聴台数、録画台数を番組別に知ることができる。全国のユニークユーザーの数は平日で約10万人、月で33万人に達する。「トル」は録画数の単位。ナスネは1TBのハードディスクを搭載した新モデルが発売された。

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