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注目映画紹介:「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」 緻密な設定と柔かなタッチで描く魔法ファンタジー

アニメ 映画
「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」の一場面 (C)物語環境開発/徳間書店・魔女っこ姉妹のヨヨとネネ製作委員会

 数々の作品でキャラクターデザインを手がける「物語環境開発」のひらりんさん原作のマンガを劇場版アニメ化した「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」(平尾隆之監督)が28日に公開された。今作は「月刊COMICリュウ」(徳間書店)で連載された「のろい屋しまい」を基に、「空の境界」シリーズなどの「ufotable」が制作した魔法使いの姉妹の冒険を描く本格魔法ファンタジーだ。主人公の「のろい屋」姉妹の姉・ヨヨの声をディズニーアニメ「シュガーラッシュ」の日本語吹替版でヴァネロペ役を担当した諸星すみれさん、妹のネネを「げんしけん 二代目」などで知られる加隈亜衣さんがそれぞれ声を担当している。姉妹を守るボディーガードのような存在である使い魔のビハクの声優をタレントの中川翔子さんが担当した。

 魔の国で魔法や呪いをかけたり解いたりする「のろい屋」を営む魔女の姉妹ヨヨ(声・諸星さん)とネネ(声・加隈さん)。ある日、姉妹が住む森に魔の国にはない現代的な高層マンションにからみついた状態の異形の大樹が出現する。調査にあたったヨヨは建物内で人影を見つけ追いかけると、足元に魔法陣が浮かび上がり不思議な光に包まれて異世界に飛ばされてしまう。飛ばされた先で出会った孝洋(声・沢城みゆきさん)の両親が化け物の姿になってたことから、ヨヨとネネは二つの世界で起きた出来事の調査を始める……という展開。

 魔女、姉妹、呪い、魔の国と魅惑的なワードが並ぶ中、どれか一つにでもピンときたら見ることをお勧めする。“魔女っ娘アニメ”をイメージさせるノスタルジックさを漂わせながらも、確固たる世界観が築き上げられている。これはマンガ原作などで知られる大塚英志さんの「物語環境開発」に所属するひらりんさんが原作を手がけただけあり、さすがは緻密な設定がなされている。ストーリー展開のめくるめく疾走感はさながらアクション映画のようでありながら、柔らかい印象のタッチと色味で描かれたキャラクターや風景がポップで、感情移入しやすい雰囲気を作っている。派手でキラキラした魔法の演出も光る。魔の国や姉妹の設定などの説明は割愛されているものの、画の面白さで見せる作品として完成度が高く、笑って驚いて感動もできる。いい意味で頭を空っぽにして見たい作品だ。テーマソングは声優の小松未可子さんが歌っている。新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開中。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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