女優の天海祐希さんが、読売テレビの開局55年記念ドラマ「お家さん」に主演し、俳優の小栗旬さんと初共演することが30日、明らかになった。小栗さんとの共演は「念願だった」という天海さんは、小栗さんについて「華も勢いも力もある役者さんなので、きっとうれしい影響を受けさせていただけると確信しています」といい、小栗さんも「ず~っと共演を楽しみに待っていたので、こういう形で実現することができ、今からドキドキしています」と喜びを語っている。
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ドラマは玉岡かおるさんの小説「お家さん」(新潮文庫)が原作。明治から昭和にかけて神戸に実在した伝説の商社「鈴木商店」を舞台にした物語で、鈴木商店を世界的な総合商社へ発展させた女主人の鈴木よねを天海さん、大番頭の金子直吉を小栗さんが演じる。生瀬勝久さん、相武紗季さん、伊東四朗さん、松重豊さん、西村雅彦さん、泉ピン子さんも出演する。
女性の社会進出が今ほど進んでいなかった時代をたくましく生き抜いていく「お家さん」と呼ばれた女主人・よねを演じる天海さんは「自分が必死に生きることで、周りの人も生かす。言葉は簡単ですが、実際にそのように生きるのは難しい。でも、それをやり遂げた方。よねさんを演じさせていただくにあたって、私もよねさんの人生に必死にぶつかっていきたいです」と意気込んでいる。また、人を引きつける話術を持つ根っからの商売人の大番頭の直吉を演じる小栗さんも「少しエネルギー不足を感じる今の日本で、この時代にこれだけ熱くがむしゃらに生き抜いた人物像に、今の自分がどこまで近づけるか、今からワクワクしています」と話している。
ドラマの堀口良則チーフプロデューサーは「関西の放送局である読売テレビの開局55年記念ドラマとして、関西ゆかりの人物を取り上げたいと思い、このドラマを企画しました。日本人が元気だった激動の時代に、もがきながらも自分たちの夢を実現していく男女を描くことで、現代を生きる人々に、先輩日本人たちのたくましさと人の絆の美しさを感動とともに味わってもらえれば、と思います」と制作の意図を説明している。ドラマは2014年に放送。
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