AKB48:大島卒業で世代交代さらに加速? 2014年を展望

“世代交代”がさらに加速しそうなAKB48。「第64回NHK紅白歌合戦」では大島優子さんが卒業を電撃発表した
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“世代交代”がさらに加速しそうなAKB48。「第64回NHK紅白歌合戦」では大島優子さんが卒業を電撃発表した

 中核メンバーの大島優子さんが大みそかのNHK紅白歌合戦でAKB48からの卒業を発表するという最大のサプライズで2013年をしめくくったAKB48グループ。昨年は6月の第5回選抜総選挙でHKT48の指原莉乃さんが初の首位に輝き、篠田麻里子さんや板野友美さんらがグループを卒業、姉妹グループも成長し、若手メンバーや研究生も存在感を増すなど“世代交代”が進んだ。AKB48の昨年の活動を振り返り、2014年を展望する。

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 ◇2013年もミリオン連発 指原センターで“恋チュン現象”も

 13年のAKB48は、CDセールスも好調。2月に発売した30枚目のシングル「So long !」から12月発売の34枚目のシングル「鈴懸の木の道で『君の微笑みを夢に見る』と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの」までいずれも100万枚以上を売り上げ、歴代単独首位となる通算16作目のミリオンを達成した。オリコン年間ランキングでも上位4位を独占するなどセールス面はまだまだ好調で、14年もランキングをにぎわせることは間違いないだろう。

 また、昨年の第5回AKB48選抜総選挙で、大島さん、渡辺麻友さんらを抑えて初めて首位に立った指原莉乃さんが初センターを務めた「恋するフォーチュンクッキー」は、懐かしさを感じさせるサウンドやリズムなどが印象的な80年代ディスコ調のナンバーで、覚えやすい振り付けなどがうけ、一般企業の社員や自治体の職員、さらには海外などからも同曲を“踊ってみた”動画がアップされるなどの“恋チュン現象”も広がった。

 ◇今年はどんなイベントが?

 ファン投票で人気楽曲100を決める「リクエストアワーセットリストベスト100」「選抜総選挙」「じゃんけん大会」「紅白対抗歌合戦」……と毎年、多彩なイベントを展開しているAKB48。昨年は、選抜総選挙の舞台が日本武道館(東京都千代田区)から日産スタジアム(横浜市港北区)へと移り、得票総数も過去最高の264万6847票と、前回の138万4122票からほぼ倍増。夏には5大ドームツアーを行い、11月にはプロ野球のドラフト会議さながらの「AKB48ドラフト会議」を初開催するなど話題に事欠かなかった。

 今年は3月に国立競技場(東京都新宿区)で単独ライブを初開催することがすでに発表されており、姉妹グループを含む各チームで競い合うという「ペナントレース」の実施など新たな試みもスタートする。これまでも“サプライズ”の連続だったAKB48グループだけに、今年はどんな思いもよらぬ新イベントが飛び出すのか。次の一手にも注目したい。

 ◇姉妹グループが存在感 新生チーム4も始動 

 昨年も地方を拠点とする姉妹グループの成長は顕著だった。12年末の紅白歌合戦で単独初出場を果たしたSKE48は、今年発売した11枚目のシングル「チョコの奴隷」から13枚目の「賛成カワイイ!」までいずれも首位を獲得するなど活躍し、2年連続で紅白歌合戦に単独出場。NMB48も初の紅白単独出場、HKT48もCDデビューを果たした。さらに、総選挙でもHKT48の指原さんがセンターを勝ち取り、SKE48の“ダブル松井”がそろって“神7”入りするなど“支店組”は上位64人の半分を占めた。じゃんけん大会も、AKB48と兼務とはいえSKE48の松井珠理奈さんが優勝するなど、姉妹グループの存在感は大きくなった。

 また、昨年6月には各グループの研究生だけの武道館公演も行われ、恋愛報道を受けて研究生に降格していた峯岸みなみさんとSKE48終身名誉研究生の松村香織さんを司会に、若い“原石”たちにスポットライトが当てられた。また、夏には“14期三銃士”と呼ばれるAKB48研究生の小嶋真子さん、西野未姫さん、岡田奈々さんらからなる初の研究生ユニット「てんとうむChu!」も誕生。11月には正規メンバーに再昇格した峯岸さんをキャプテンに据え、13、14期生の若手を中心に結成された新生チーム4も始動した。

 ◇世代交代はさらに加速 大島に続きこじはるも決断?

 さらに、昨年は篠田麻里子さん、板野友美さん、秋元才加さん、河西智美さんらブレーク前を知る主要メンバーが続々と卒業した。また、渡辺麻友さんや松井珠理奈さんらに加え、“ぱるる”こと島崎遥香さんやバラエティー番組で“センターバカ”として注目された川栄李奈さんらも人気メンバーとして定着、昨年11月に初開催されたAKBドラフト会議でも各チームに新戦力が加わり、今年は各チーム対抗の「ペナントレース」の開催も決定。地方や若手の成長をさらに促進させようという狙いがうかがえる。

 そんな中で、去就が注目されていた大島さんは、昨年大みそかのNHK紅白歌合戦のステージで卒業をサプライズで発表。小嶋陽菜さんは昨年12月のイベントで「(卒業は)もうちょっと先」、14年は「卒業の準備」などと発言していたが、「やり残したことはない」とも語っており、いつ卒業を発表してもおかしくない。大島さんのサプライズ発表に刺激され、ついに決断、年内卒業というシナリオも十分ありうる。

 世代交代の流れがさらに加速しそうなAKB48グループ。今年はどんな話題を提供してくれるのか、注目だ。

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