俳優の西島秀俊さんが25日、東京都内で行われた主演映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」(キム・ソンス監督)の公開記念舞台あいさつに、ソンス監督と共に登場した。アクションシーンの多い同作品を西島さんはスタントなしで撮影したといい、ソンス監督は「西島さんの体の中にはアクション俳優のDNAが流れている」と絶賛すると、西島さんも「そうなんです」と笑顔。役柄にちなんで、天才科学者になれるなら、何を研究したいか聞かれると「古代文明とか好きなので、考古学者的な……」と答え、司会者に「インディ・ジョーンズ的な?」と指摘されると、大喜びで指をさし返して同意した。
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映画は、第15回サントリー・ミステリー大賞読者賞受賞の司城志朗さんの同名小説が原作。「美しき野獣」(2006年)のキム監督がメガホンをとり、日韓共作で映画化した。何者かにより記憶を“上書き”された男・石神(西島さん)が、警察を名乗る男たちに追われながらも、記憶が完全に消えてしまうまでの5日間で記憶を取り戻す姿を描く。
ソンス監督は日本に来て一番聞かれたのは、本当に西島さんがスタントなしで演じたかどうかだったと明かし、「自分も西島さんのファンなので、常にスタントマンを待機させていたのですが、(西島さんが)自分が感じているハラハラドキドキ感を観客にも感じてほしいと、本人が全部やったんです」と断言した。
西島さんは「僕もつらいの好きですからね。撮影現場で、ですよ」と、ちゃめっ気たっぷりに答えたが、「本当に大変だった。監督は真面目な人だったので、全然OKしてくれない。『よかった。もう一回』が口ぐせで、10回、20回平気でやっていた」と、過酷な撮影を振り返り、「すべて思いのこもったワンカットワンカットだと思います」と、見どころのアクションをアピールしていた。
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