さそうあきらさんの人気マンガ「マエストロ」が映画化されることになり、俳優の松坂桃李さんと西田敏行さんが初共演することが31日、明らかになった。主演の松坂さんはオーケストラをまとめる天才コンサートマスター・香坂を、西田敏行さんは謎の指揮者・天道を演じる。それぞれ初めて楽器演奏や指揮に挑戦するといい、松坂さんは「この作品の根幹にあるクラシック自体もバイオリンも初めて触れるものなので、新鮮さが楽しみな半面、怖さも感じています」とコメントしている。
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原作は、第12回文化庁メディア芸術祭で優秀賞受賞、第13回手塚治虫文化賞でノミネートされた同名の本格クラシックマンガ。香坂(松坂さん)のもとに、不況で解散したオーケストラの再結成の話が舞い込む。しかし、練習場に集まっていたのは、再就職先が決まらない寄せ集め集団。そこへ謎の指揮者・天道(西田さん)が現れる。 素性も経歴も分からない天道に最初は反発していた楽団員たちも、天道の破天荒な指揮に導かれ、それぞれが抱えていた心の傷と挫折から、次第に自信を取り戻していく……という展開。映画「毎日かあさん」で知られる小林聖太郎監督がメガホンをとる。
西田さんとの初共演に、「いつか機会があればご一緒してみたいと思っていた」という松坂さんは「どんなマエストロ(=芸術家)として登場されるのか、楽しみで仕方ありません。優しい雰囲気を全身にまとっていらっしゃるけれど、芝居となるととがったものが見え隠れしている方だと思うので、西田さんからいろいろと学ばせていただきたい」と語り、今回の役に対し、「役柄的にコンマスとしてオーケストラのメンバーを率いていかなくてはならないので、ちゃんと前に立てるよう、現場でも存在していきたい。音楽を楽しむように、香坂という役を楽しんで演じていきたいです」と意気込んでいる。
また、西田さんは「原作はクラシック音楽に対して深い哲学を持つ作品。今までクラシックをあまり聴いてこなかったんですが、この作品でクラシックに真正面から向き合い、ベートーベンは何を言いたかったのか、語りたかったのか、役者の目線で、役者の耳で聴いてみようと思います」とコメントを寄せている。撮影は3月からスタートし、公開は2015年を予定している。
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