歌手の北島三郎さんが10日、東京都内で行われた劇場版アニメ「ジョバンニの島」(西久保瑞穂監督)の完成披露イベントに登場した。今作でアニメ声優に初挑戦した北島さんは、「歌を歌って53年。アニメ声優というお仕事は77歳で初めてでございます」とあいさつ。収録は「とても楽しかった」と振り返り、出来映えを「我ながらよくできたなあと思っています」とご満悦だった。
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「ジョバンニの島」は、1945年の北方四島における実話を基に、ソ連軍の進駐によって引き起こされる島民たちの過酷な運命を描いた感動作。22日から公開予定。
北島さんは、故郷の色丹島を突然奪われる10歳の主人公・純平の祖父を演じている。漁師という役どころだが、「私は北海道出身で漁師の生まれ。うちのじいさんのことを思い出した」と共感する部分があるといい、「私がそのまま仕事を引き継いで、じいさんになってこの作品に出させてもらった感じ」としみじみ語った。そして、「勉強にも腹にも応えるいい映画です」とアピールした。
イベントには、主人公で子役の横山幸汰君、その弟役の谷合純矢君、市村正親さん、ユースケ・サンタマリアさん、柳原可奈子さん、原作・脚本の杉田成道さん、西久保瑞穂監督も出席した。