マンガ質問状:「極黒のブリュンヒルデ」 ハマると抜けられない“岡本ワールド”さく裂

岡本倫さんのマンガ「極黒のブリュンヒルデ」(集英社)1巻
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岡本倫さんのマンガ「極黒のブリュンヒルデ」(集英社)1巻

 話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、「エルフェンリート」などで人気の岡本倫さんのマンガ「極黒のブリュンヒルデ」です。集英社「週刊ヤングジャンプ」編集部の西村新平さんに作品の魅力を聞きました。

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 −−この作品の魅力は?

 可愛い女の子とバイオレンス、そして週刊連載ならではのスピーディーかつサプライズに満ちたストーリー展開が見どころです。シリアス色が強い作品ですが、時折思いも寄らぬギャグがはさみ込まれていたりと、これまでの連載「エルフェンリート」「ノノノノ」同様、一度ハマると抜けられない独特の岡本ワールドがさく裂しています。今作はそれに加え、主人公のヒーロー色や女の子たちとのラブコメ要素も強まり、岡本先生の新たな魅力を感じられる作品になっていると思います。

 −−作品が生まれたきっかけは?

 前の連載「ノノノノ」が終わった直後、2011年1月にヤングジャンプで発表した読み切り作品「きみとこうかん」がベースになっています。“手術で特殊な能力を得た女の子”という設定はすでにその読み切りで登場していて、実は、その読み切りのヒロインの性格や名前や能力が「極黒のブリュンヒルデ」の女の子キャラたちにそれぞれ振り分けられていたりしています。その読み切りを基に、岡本先生から「魔女っ子24」(米ドラマの「24」です)というキーワードが出てきて、緊迫感のある展開と魔法少女がたくさん出てくる連載「極黒のブリュンヒルデ」が始まりました。

 −−編集者として作品を担当して、今だから笑えるけれど当時は大変だった、もしくはクスッとするナイショのエピソードを教えてください。

 岡本先生が原作で横槍メンゴ先生が作画の「君は淫らな僕の女王」という作品も同時期に立ち上がったので、岡本先生はスケジュール的に相当大変だったのでは……と思います。(今も不定期ですがヤングジャンプで連載中なので、両先生とも大変ですが……)それぞれの主人公の一人称が「おれ」と「ぼく」で違ったりして、担当もごっちゃになったりしました。「極黒のブリュンヒルデ」のシリアスな展開が続いているときに、「君は淫らな僕の女王」の面白すぎるプロットが送られてきたりして、岡本先生の振り幅にいつも驚き、楽しませていただいています。

 −−今後の展開は?

 単行本的にはこれからヴァルキュリアという敵の魔女との対決に向けて盛り上がっていきます。ヤングジャンプ本誌の連載も目が離せない展開になっていますので、本誌もチェックしていただけるとうれしいです。

 −−読者へ一言お願いします。

 皆様の応援のおかげで4月からテレビアニメが放送になります。動く「極黒のブリュンヒルデ」のキャラクターたちをぜひチェックしてください。コミックスも2カ月連続刊行で、3月19日に8巻、4月18日には9巻とノベライズ「極黒のブリュンヒルデ The Moment」が同時発売予定です。また、岡本先生原作&横槍メンゴ先生作画の「君は淫らな僕の女王」も不定期ではありますが、ヤングジャンプで連載が続いていますので、お楽しみに! これからも岡本先生の応援をよろしくお願いいたします!

 集英社 週刊ヤングジャンプ編集部 西村新平

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