注目映画紹介:「映画プリキュアオールスターズ NewStage3」 36人のプリキュアが活躍

(C)2014 映画プリキュアオールスターズNS3製作委員会
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(C)2014 映画プリキュアオールスターズNS3製作委員会

 歴代プリキュアたちが総出演する劇場版アニメ「オールスターズ New Stage」シリーズ最終章となる「映画プリキュアオールスターズ NewStage3 永遠のともだち」(小川孝治監督)が15日に公開された。「プリキュア」シリーズは、ごく普通の女の子が妖精たちの力を借りて伝説の戦士・プリキュアに変身し困難に立ち向かうアクションファンタジー。映画では歴代プリキュア33人に、2月スタートの最新シリーズ「ハピネスチャージプリキュア!」の3人も加わった36人のプリキュアが活躍する。さらにオールスターズ New Stageシリーズから第1弾「みらいのともだち」のあゆみ、第2弾「こころのともだち」の妖精グレルとエンエンも登場。ゲスト声優として女優の剛力彩芽さんが劇場版オリジナルキャラクターで夢の世界に閉じ込められた少女・奈美の声を担当している。

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 妖精学校のグレル(声・愛河里花子さん)とエンエン(声・玉川紗己子さん)が、新しいプリキュアのめぐみ(声・中島愛さん)とひめ(声・潘めぐみさん)を探すため、マナ(声・生天目仁美さん)たちのところにやって来た。同じころ、子供たちが眠り続ける謎の事件が発生。ひめとマナたちが夢の世界に入ると、楽しそうに遊ぶめぐみや子供たちがいたが、夢の妖精・ユメタ(声・吉田小南美さん)と母親・マアム(声・平野文さん)が現れ、めぐみたちプリキュアを夢から追い出してしまい……というストーリー。

 3部作シリーズのラストということもあってか、歴代プリキュアシリーズたちもせりふが数多くあるのがうれしい。“夢”がテーマの一つになっていて、プリキュアたちそれぞれの夢が見られるのもファンにはたまらないだろう。そして何よりも目を見張るようなアクションが見どころ。作画の完成度が高いのはもちろん、各プリキュアの技を縦横無尽に駆使した演出はオールスター共演ならではの豪華さで、スピード感や技の威力などを見事に表現。互いの能力をフォローし合う姿や、作品を超えたコラボ技などは華麗過ぎて鳥肌が立つほどだ。夢と友情、そして母と子という、誰しもが避けては通れないシリアスなテーマをプリキュアを通して決して軽すぎずポップに描いている。あゆみの再登場とその姿には思わずテンションが上がってしまう。「オールスターズ New Stage」シリーズは完結だが、新たなるシリーズの始まりに期待したい。新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開中。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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