話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、最終回を目前に控えた「世界征服~謀略のズヴィズダー~」です。です。脚本とシリーズ構成を担当するTYPE−MOONの星空めておさんに作品の魅力を語ってもらいました
ウナギノボリ
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−−作品の概要と魅力は?
一人の幼女が、悪の秘密結社の首領となって世界征服を目指します。そんな出だしからして破天荒な本作は、必ずしもご想像通りの展開にははまりません。ひとまず「暇つぶしにちょうどいい」「ケイトちゃん可愛い!」くらいのゆるい感じで見てもらえますと幸いです。秘密結社ズヴィズダーの首領・星宮ケイトと、家出中の中学生・地紋明日汰(じもん・あすた)、この2人の出会いから物語は始まります。そのほか、個性的なズヴィズダーのメンバーや、正義のヒロイン・ホワイトロビンなど、気になるキャラクターをとっかかりにお話を追っていくのも楽しいですよ。
−−アニメにするときに心がけたことは?
元は、岡村天斎監督が数年前から温められていた企画です。作品の雰囲気を形作る上で、星宮ケイトが幼女らしくあることはとても大切でした。大人顔負けのすごい力を秘めているこの少女は、決して無敵でも完璧でもなくて、どこか危なっかしい、支えてあげたくなる存在となるよう気を配りました。
また、視聴者から見てバカバカしいやりとりも、登場人物たちは意外と真剣にやっているという、微妙な空気をかもしだすことにもこだわっています。
−−作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?
本作は自分(星空めてお)にとって初のテレビアニメ作品でした。制作中は不慣れで大変なことばかりでしたが、うれしいこともたくさんありました。キャラクター原案に黒星紅白さんが決まったときは本当にうれしかったです。
また音楽は、元からファンだった加藤達也さんが担当されることとなり、生活臭あふれるお茶の間のシーンが、無駄にスペクタクル感あふれる壮大さに包まれるのもたまりませんでした。一見ドキッとする外見のロボ子が、アニメーションとしてしゃべり動きだすと、ぐんぐん可愛らしい女の子に見えてくるのも感激しましたね。
−−今後の見どころを教えてください。
ほとんどの放送地域では、最終回目前かと思います。最終回は作画も特に力が入っています。安藤真裕氏とともに絵コンテを担当された岡村天斎監督も「一話で400カット超というのは自分のアニメーター人生でも初」だとおっしゃってました。星宮ケイトのめざす、誰も見たことのない世界征服のカタチにご期待ください。
−−ファンへ一言お願いします。
みんな幸せになって、見終わった方が笑顔になれるといいですね。
脚本・シリーズ構成 星空めてお(TYPE−MOON)
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