Smoking Gun:民間科捜研が舞台の人間ドラマ描く 香取慎吾主演でドラマ化

「Smoking Gun 民間科捜研調査員 流田縁」1巻の表紙
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「Smoking Gun 民間科捜研調査員 流田縁」1巻の表紙

 人気グループ「SMAP」の香取慎吾さんが主演を務めるドラマ「SMOKING GUN(スモーキング・ガン)~決定的証拠~」(フジテレビ系)が9日スタートした。原作はマンガ誌「グランドジャンプ」(集英社)で連載中のマンガだ。民間の科学捜査研究所(科捜研)を舞台にした人間ドラマを緻密かつ臨場感たっぷりに描いた原作の魅力を紹介する。

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 「Smoking Gun 民間科捜研調査員 流田縁」は2012年から連載されている横幕智裕さん作、竹谷州史さん画のマンガでコミックスは6巻まで刊行されている。舞台となる民間の科捜研が扱うのは、保険金問題や痴漢の潔白証明、ストーカー被害など警察が取り合わない身の回りに起こる些細(ささい)な事件だ。

 主人公の研究員・流田縁は元警視庁の科捜研エース。手にはドーナツ、もじゃもじゃ頭がトレードマークの飄々(ひょうひょう)とした男だが、ひとたび事件に取りかかるとDNA鑑定や画像分析、筆跡鑑定、聞きなれない口唇紋鑑定などの科学技術を駆使し、そんな事件の決定的証拠(Smoking Gun)をあぶり出し、トラブルを見事に解決していく。

 さらに、縁には結婚を考えていた警視庁時代の同僚で恋人のエミリが3年前にある事件に巻き込まれて殺され、縁自身も記憶を失ってしまうという過去も。事件直後に警視庁を去り、現在は民間の科捜研で働きながら「失われた12時間の記憶(ミッシング・トゥエルヴ)」事件の真相に迫っていく。

 マンガのストーリーを担当している横幕さんはテレビドラマの脚本家で、民間の科捜研を舞台にするアイデアは横幕さんが長い間温めていたものだ。マンガは当初から実写ドラマ化を想定して作られており、マンガもドラマも法科学鑑定研究所が監修。縁が駆使する鑑定の方法や手順など「現場にいる専門家しか知り得ない情報」が詰まっており、物語に臨場感やリアリティーを与えている。「グランドジャンプ」の藤江健司編集長は「本当の現場に近いところでのドラマが描けている。それが同誌の読者が期待しているものだと思う」と自信を見せている。

 物語が進むにつれ、科捜研メンバーの知られざる過去やエミリとの意外な接点が明らかになるなど、直接は関係ないと思われていた(縁が勤める)科捜研が次第に「ミッシング・トゥエルヴ」事件に巻き込まれていき、縁と知り合う前のエミリを知る人物や関係者も登場し、縁は事件の核心に近づいていくかに見える……。さまざまな謎や伏線が最後はどのような形で一本の線になっていくのか。物語最大の謎「ミッシング・トゥエルヴ」の“Smoking Gun”をぜひ見届けたい。

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