藍井エイル:渋公でツアーファイナル公演 「走り続けていきます」と涙で宣言

渋谷公会堂でツアーファイナル公演を行った藍井エイルさん
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渋谷公会堂でツアーファイナル公演を行った藍井エイルさん

「ソードアート・オンライン」や「キルラキル」など、数多くのアニメのタイアップ曲でヒットを飛ばす、歌手の藍井エイルさん。1月にリリースしたアルバム「AUBE」を引っ提げて開催された全国ツアー「藍井エイル“AUBE”TOUR 2014」には、藍井さんの歌声を聴くために数多くのファンが詰めかけた。4月18日に渋谷公会堂(東京都渋谷区)で開催されたファイナル公演では、スケールの大きな歌声を響かせてファンを魅了した。

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 ミリタリー風ジャケットに短パン姿でスラリとした足を見せた衣装で登場した藍井さん。セットリストは最新作「AUBE」の楽曲が中心で、ポップなナンバー「Daydream」では、自身で考えた振り付けをレクチャーして会場全体で踊り、「サイコー!」と満面の笑みを見せる。また「私にとって大切なアニメ作品の曲」として、アニメ「ソードアート・オンライン」のアインクラッド編エンディングテーマで、戸松遥さんが歌った「ユメセカイ」のカバーも披露し、ファンを喜ばせた。

 中盤には、自身が大好きなゲームと話す「ドラッグ オン ドラグーン3」のテーマソング「クロイウタ」を、ダークファンタジーの世界観を再現した演出で聴かせ、ファンは息を飲んでステージを見つめていた。そしてライブの定番曲「コバルト・スカイ」では、タオルを回して盛り上がるなど、バラエティーに富んだ内容のステージに観客は歓喜した。

 MCでは昨年の活動やツアーを振り返りながら、“夜明け”を意味するアルバムタイトル「AUBE」に引っ掛けて、「みんなそれぞれの夜明けを見つけてほしい」と語った藍井さん。アンコールの最後には、アコースティックギター1本の演奏をバックに、アルバムのラストに収録された自身の作詞曲「A New Day」を披露。途中で感極まって声が詰まる場面もあったが、場内から「大丈夫だよ」「頑張って」という掛け声に背中を押され、「ここまで来られたのは、みなさんのお陰です。もっと多くの場所で、もっと多くの人に、歌を届けられるように走り続けていきます」と話した。涙をぬぐいながら頭を下げるその姿に会場からは、惜しみない拍手が贈られた。

 藍井さんは、8月29日から開催される「Animelo Summer Live 2014−ONENESS−」をはじめ、フェスやイベントへの出演がいくつか予定されており、エモーショナルでスケールの大きな歌声が今後もさらに広い会場で体感できる機会がありそうだ。(取材・文:榑林史章)

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