SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第4話 深海の冒険!迫りくる海底の脅威
11月24日(日)放送分
話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。宮原るりさんのマンガが原作の「僕らはみんな河合荘」です。宮繁之監督に作品の魅力を語ってもらいました。
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−−アニメにするときに心がけたことは?
下宿・河合荘に暮らす、読書好きでやや“コミュ障”の女子高生・律、河合荘で念願の1人暮らしをスタートさせ、律に片思い中の宇佐、M男のシロ、酒乱OLの麻弓、小悪魔女子大生の彩花、河合荘の良心・住子らの面々が繰り広げる“一つ屋根の下ラブコメ”です。
住人たちの非常にくだらない(よい意味で)とりとめのない日常そのものが魅力です。肝心のヒロイン(律)のセリフは少なめですが、その表情、仕草に萌(も)えてください! 宇佐主観の妄想カットの律ちゃんは特に必見です!!
−−作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?
原作の持つテンポ感、爽やかさ、青春の甘酸っぱさなどを取りこぼすことなくアニメーションとして再構築すること念頭において制作をさせていただいております。
−−個性豊かなメンバーのドタバタ劇を描くにあたって注意している点はありますか?
声優の井口祐一さん、花澤香菜さん、四宮豪さん、佐藤利奈さん、金元寿子さん、小林沙苗さんのチームワークが絶妙で大変助けられました。笑いのテンポやセリフ回しなど、絵とタイムシートだけではなかなかコントロールが難しいのですが、いざアフレコしてみると驚くほどのライブ感で演じてくださいました。
アドリブなどもふんだんに入っているので原作にも台本にもない、まさに生のキャラクターたちの掛け合いもお楽しみに。
−−ヒロインの律の喜怒哀楽が、原作以上に豊かになっています。ポイントは?
セリフが少ないキャラクターなので表情、仕草に関しては特にこだわって作らせていただいております。言葉にならない部分の律の気持ちがうまく伝わるとよいのですが。
「あのときはどう思ってたのかな?」とか、「もう少し話したかったなあ」とか何かしらの余韻が残って妄想が広がるように設計するよう努めました。また、実写風にしたかったわけではありませんが、かなり繊細で微妙な芝居が要求されるシーンが比較的多いので、そこはあえて「声優さんの芝居」と「作画芝居」とを足して100%になるように作っています。
−−今後の見どころを教えてください。
とにかく予定調和に見えぬように、むしろ徹底して各キャラクターそれぞれを好き勝手に動かす(好き勝手に動いているように見える)ように心掛けました。ストーリーありきというより、キャラクターありきの作品ですし、だからこそ他愛のない日常が面白かったりバカバカしかったり、どこかいとおしい感じがしたりするのだと思っています。
−−今後の見どころを教えてください。
回を重ねて(律と宇佐の)二人の距離は少しずつ近づいていくような、いかないような……。恋愛における、何か確かなものをつかみ取るわけじゃないけれど、あいまいでまだ形を成していない柔らかな感情を、律は律なりに、宇佐は宇佐なりに態度に出せるようになっていきます。じれったくなるようなシーンもありますが、モジモジしながらお楽しみください。梅酒のシーンでは今までにないほど律ちゃんの感情が爆発します!
−−ファンへ一言お願いします。
河合荘に携わらせていただき、僕自身とても感謝しております。原作ファンの大切な宝物を扱わせていただいているので緊張感はハンパないですが、スタッフ一同楽しみつつ制作させていただいております。また、細かな遊びもふんだんに詰まっています。例えば律が読んでいる「ベイリー伯爵の余罪」の文章が見えるカットなどには本当に小説が張り込まれています。小説はテクスチャーデザイナーの徳丸仁志さんによるものです。
また、舞台である岐阜の景色は実際に取材したものばかりなので細部までお見逃しなく!
「僕らはみんな河合荘」監督 宮繁之
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