なかよし:17歳マンガ家が初連載 異例の抜てき

「利根川りりかの実験室」カット(C)長谷垣なるみ/講談社
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「利根川りりかの実験室」カット(C)長谷垣なるみ/講談社

 17歳の新人マンガ家が、3日発売のマンガ誌「なかよし」(講談社)7月号で連載をスタートすることが分かった。連載されるのは長谷垣なるみさんの科学ミステリー「利根川りりかの実験室(ラボラトリー)」。かつては10代でデビューしたマンガ家もみられたが、同社によると、過去10年間で10代のマンガ家による連載はなかったといい、異例の抜てきとなった。

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 長谷垣さんは2012年、15歳のときに同誌に投稿した「ディア→ディア」でデビューし、話題になった新人で、読みきり作品や前後編の掲載を経て、連載に挑戦することになった。長谷垣さんは、連載が決まったときの心境を「すごく緊張しました。連載をもたせていただくということで、今の自分を見直すことも多かったです。気が引き締まる思いでした」と振り返り、「私自身科学をあまり知らなくて、『りりラボ』を描いていると『科学って面白い!』と感じるので、この気持ちを読者の皆様にも伝えられるといいなと思います」と意気込んでいる。

 「利根川りりかの実験室」は、著名な科学者を母に持つがゆえに“科学嫌い”コンプレックスを抱える女子高生・利根川りりかが“イケメン”の天才科学者たちと繰り広げる科学ミステリー。累計50万部を突破している人気推理小説「浜村渚の計算ノート」シリーズの青柳碧人さんが原作を書き下ろす。

 幼稚園生のころからマンガ家になることを意識していたという長谷垣さんは影響を受けた作品に同じ「なかよし」で連載していた“先輩”武内直子さんの「美少女戦士セーラームーン」を挙げ、「マンガ家の先生方は全員尊敬しています。目標は作品を描き続けることです。描き続けなければ始まらないので。マンガ家としては、ずっと成長していけるマンガ家になりたいです」と初々しい目標を語っている。

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