有村架純:「私の宝物になる」 ジブリ最新作完成を笑顔で報告

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 女優の有村架純さんと高月彩良さんが2日、東京都内で行われたスタジオジブリの劇場版アニメ最新作「思い出のマーニー」(米林宏昌監督、19日公開)の完成披露会見に、米林監督ら主要キャスト・スタッフとともに登場。金髪で青い瞳の謎の少女マーニーの声を担当した有村さんは「本当にこの作品に参加できてよかった。私の宝物になる作品です」とうれしそうに完成を報告した。

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 今回、300人の中からオーディションで選出され、ヒロイン声優の座を射とめた有村さんは「最初は信じられなくて、『ウソですよね、ウソですよね』と何度もマネジャーに確認した」といい「数々の役者さんが(ジブリ作品の)声優をしてきた中で、そこに自分の名前が残るって考えるとすごくプレッシャーはあったんですが、監督さんが、私のことをいいと思って採用してくれたということに自信を持って、最後までやり遂げることができました」と笑顔を見せた。

 一方、もう一人のヒロインで、12歳の普通の少女・杏奈を演じた高月さんは「今回が声優初挑戦で、多くの人に心配やご迷惑をかけましたが、たくさんの愛に支えられました」と振り返り、「一生の誇りになります」と語った。また杏奈のことを「不器用で自分の気持ちを伝えられないところは(自分と)よく似ている」といい、作品については「五感がすごく敏感になる作品。風、音、匂いまで感じられて、すべてが美しくて、監督さんは、杏奈やマーニーの心の機微(きび)までしっかり描かれていて、すごいなって思いました」とも語った。

 「思い出のマーニー」は、ジョーン・G・ロビンソンさんが1960年代に発表した英国児童文学が原作。北海道の湿地帯を舞台に、心を閉ざした少女・杏奈と、誰も住んでいないといわれている“湿(しめ)っ地屋敷”に住む金髪の少女・マーニーが過ごしたひと夏が描かれる。宮崎駿監督と高畑勲監督が一切かかわらない初のジブリ作品としても話題を集めており、すでに作品を見たという宮崎監督が「麻呂(米林監督)はすごくよくやってくれた。彼が1+1=5の男だということが分かった」と感想を語っていたことが西村義明プロデューサーから明かされた。

 会見には松嶋菜々子さん、寺島進さん、根岸季衣さん、森山良子さん、黒木瞳さん、スタジオジブリ初の全編英語詞の主題歌「Fine On The Outside」を歌う米歌手プリシラ・アーンさんも登場した。

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