注目映画紹介:ポケモン映画「破壊の繭とディアンシー」 新シリーズ第1章

(c)Nintendo・Creatures・GAMEFREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR K kaku(c)Pokemon(c)2014 ピカチュウプロジェクト
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(c)Nintendo・Creatures・GAMEFREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR K kaku(c)Pokemon(c)2014 ピカチュウプロジェクト

 大ヒットゲームが原作の劇場版アニメとして毎年夏に公開されている「劇場版ポケットモンスター」の第17作「破壊の繭(まゆ)とディアンシー」(湯山邦彦監督)が19日に公開される。2013年に発売されたニンテンドー3DS用タイトル「ポケットモンスターX・Y」に即した新シリーズ「ポケモン・ザ・ムービーXY」の第1章だ。

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 旅を続けるサトシとピカチュウたちは、ひょんなことから「ダイヤモンド鉱国」のお姫様で、ほうせきポケモンの「ディアンシー」と出会う。ダイヤモンドを作る力を持つディアンシーは、鉱国を支えるエネルギーとなってきた「聖なるダイヤ」を作り出す聖なる力を求めて、「生命のポケモン」ゼルネアスを探す旅に出るが、ディアンシーの力を狙った盗賊たちが襲いかかる……。

 ゲスト声優として、女優の三田佳子さんがゼルネアスの声を務めるほか、同時上映される短編「ピカチュウ、これなんのカギ?」のナレーションを「AKB48」の渡辺麻友さんが担当。第1作から17年連続での参加となる声優の山寺宏一さんは忍者盗賊「ニンジャ・ライオット」役を務め、タレントの中川翔子さんもディアンシーを助ける謎の親子「アルガスとミリス」のミリス役で8年連続の参加となった。

 恒例のポケモンプレゼントは、劇中で主役級の活躍をみせるディアンシー。3DSと「ポケモンX・Y」を映画館に持っていけばもらえるほか、今回だけの企画として、9月30日まで3DS向けに無料配信中のゲーム「とうぞくと1000びきのポケモン」の特別なステージも受け取ることができる。

 新シリーズの第1章となる今作は、バトルシーンが見どころだったこれまでの作品よりもドラマ重視という印象。浮世離れしたお姫様のディアンシーの成長譚(たん)ともいえる王道路線の物語だ。ゲームの「ポケモンX・Y」で初導入されたパワーアップ要素「メガシンカ」も効果的に取り入れられている。また、映像美は今回もさすがの一言で、宝石がきらめく「ダイヤモンド鉱国」から、色とりどりの樹木が生い茂る「オルアースの森」まで、CGも織り交ぜた美しい場面が広がる。

 ゲスト声優はいずれも好演。中川さん演じるミリスの父、アルガス役を務めた「中川家」の中川礼二さんは芸達者として知られるだけに予想通りの名演だったが、女盗賊「マリリン・フレイム」役の足立梨花さんは、ベテランの山寺さんを相手に期待以上の素晴らしい演技。内田篤人選手演じるホテルのポーター「ウッシー」は思いがけないところで出てくるので、見逃さないように。19日から全国東宝系で公開。(立山夏行/毎日新聞デジタル)

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