NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「花子とアン」で、主人公・花子の妹、もも役で活躍している女優の土屋太鳳(つちや・たお)さんが、映画「人狼ゲーム ビーストサイド」で、主演を務めることが18日、分かった。土屋さんが演じるのは、殺りくゲームの加害者となる「人狼」役を引き当てながらも、非日常のゲームに興奮し、楽しんでしまう悪女・樺山由佳役。土屋さんは「どこにリアリティーを感じたらいいのか分からなくて、迷いました」と難役の苦悩を語ったが、「理不尽なものに巻き込まれていくと人はどうなってしまうのか、由佳として、ただ必死で生きることに集中しました」とコメントしている。
ウナギノボリ
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「人狼ゲーム」とは、参加者である「村人」の中にうそをついてまぎれ込み、皆殺しを狙う少人数の「人狼」を、会話と多数決で見つけ出して処刑するという心理ゲーム。古くから欧州にあり、米国ではボードゲームが人気を集め、インターネット上でもブームとなった。映画は、同ゲームを題材に女優の桜庭ななみさんが主演した映画「人狼ゲーム」の続編で、今回は村人を襲う人狼側の視点で描かれる。
土屋さんは「ストーリーが進むとキャストがどんどん減ってしまって悲しかったし、口にするせりふも全部苦し過ぎたし、なんでこんなことになったんだろうと怒りを覚えながら突き進むしかなかった。気持ちを伝えるために、私自身が本当に苦しまないと伝わらないと思ったので、正真正銘苦しんだんです」と苦しかった撮影中の心境を明かした。今はまだ完成作を見る勇気がないというが、「自分を本当に大切にするってどういうことなのか、本物の生きる実感ってどこにあるのかって感じたり考えてくれたら」と思いを語っている。
前作に続き熊坂出監督がメガホンをとり、共演はファッション雑誌「Seventeen」専属モデルの森川葵さん、「仮面ライダー電王」のNEW電王を演じる桜田通さんのほか、2013年「ViVi」専属モデルオーディションのグランプリ・佐久間由衣さん、13年第26回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」のグランプリ・國島直希さんら若手キャストが集結。熊坂出監督は「俳優たちには、カメラの前で今のありのままの姿をさらけ出してほしいとお願いしました。非常に生(なま)で、連続した今、今、今の撮影現場だった」と振り返り、「不遜と思いつつ、この映画にかかわる人たち全てにとって代表作となるものを目指しました!」と自信を見せている。映画は8月30日、新宿武蔵野館(東京都新宿区)ほかで公開予定。
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