走れ!走れ走れメロス:高校生の舞台挑戦描いた“幻の名作” 東京・下北沢で卒業シーズン恒例の再々々上映 3月5日まで

映画「走れ!走れ走れメロス」の一場面。右端が曽田昇吾
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映画「走れ!走れ走れメロス」の一場面。右端が曽田昇吾

 コロナ禍に無観客で演じられ、人の目に触れることがなかったため、高校演劇界で幻の名作と言われた同名の舞台の制作過程を追ったドキュメンタリー映画走れ!走れ走れメロス」が東京・下北沢の映画館「下北沢トリウッド」で3月5日まで上映されている。2023年3月に公開されて以来、卒業シーズンの恒例として毎年春に上映されており、今年も4回目の上映が実現した。

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 主に描かれるのは、島根県立三刀屋(みとや)高校掛合(かけや)分校の男子高校生4人。2年生だった21年夏、亀尾佳宏教諭の呼びかけで集まった急造の演劇同好会は、たった2週間の稽古(けいこ)で大会に出場する。太宰治の小説「走れメロス」を題材に芝居「走れ!走れ走れメロス」を上演し、最初の地区大会ですぐに惨敗するが、一度でいいから観客の前で演じたいという4人の熱が“奇跡”を起こす。落ちこぼれ組を自称する4人が演劇を通して次第に変わっていく姿が感動的だ。

 3年になった4人を追った続編「メロスたち」も上映されている。それぞれが異なる夢に走り始める中、舞台を忘れられない曽田昇吾さんだけは一人芝居「走れ!山月記」で中国大会に進む。卒業後はそれぞれ別々の道を歩き始める4人の高校生活最後の1年を記録した。

 3月1日には、午後4時50分からの「メロスたち」の上映後、現在は東京で俳優を続けている曽田昇吾さんと折口慎一郎監督がアフタートークとして登壇するイベントも予定されている。両作品は、U-NEXTなど主な動画配信サイトで視聴できる。

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