解説:放送休止で厳しい冬ドラマ ダークホースも

日曜劇場「リブート」のビジュアル(C)TBS
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日曜劇場「リブート」のビジュアル(C)TBS

 2月を終え、1月期の冬ドラマが佳境を迎えている。個性的な作品揃いの冬ドラマの数々だが、ストーリーの盛り上がりでファンは増えたのか。人気のバロメーターの一つでもあるTVerのお気に入り登録者数の動向でまとめた。

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 前クールの秋ドラマは、「じゃあ、あんたが作ってみろよ(じゃあつく)」(TBS)の見逃し再生数が同局最高記録を更新するなど大いに盛り上がった。注目度が高い大ヒット作のバロメーターともいえる登録者数100万超えも、2クール連続放送の「相棒」(テレビ朝日系、水曜午後9時)を除くと、「じゃあつく」の175万(2025年12月7日現在)を筆頭に「良いこと悪いこと」(日本テレビ)、「ザ・ロイヤルファミリー」(TBS)と3作品あり、登録者数90万台も「フェイクマミー」など3本あった。なお、「相棒」も人気シリーズとあって、登録者数が100万に達している。

 一方、今回の冬ドラマで登録者数が100万を超えているのは、鈴木亮平さん主演の「リブート」(TBS系、日曜午後9時)の136.6万(以下3月1日午前0時現在)と、竹内涼真さん主演の「再会~Silent Truth~」(テレビ朝日系、火曜午後9時)の112.1万の2本。松嶋菜々子さん主演の「おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-」(テレビ朝日系、木曜午後9時)が83.4万、橋本環奈さん主演の月9ドラマ「ヤンドク!」(フジテレビ系、月曜午後9時)が73.5万で追っているが90万台の作品はない。

 中でも登録者数が大きく伸びたのは1位の「リブート」だ。1月25日時点では「再会」の91.1万に続く88.5万で2位だったが、50万近く伸ばしたことになる。ヒットメーカーとして知られる黒岩勉さん脚本による緊迫感あふれるサスペンスで、深読みや考察合戦も盛り上がっており、前クールの「良いこと悪いこと」のようにTVer向けの作品ということだろう。2月8日に投開票が行われた衆議院選挙によって1週休止したが、その影響も限定的だったとみている。

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 また、「じゃあつく」から「再会」と2クール主演となった竹内さんが、2作連続のヒットとなっている。もちろんこれまでも人気俳優だったが、“数字を持っている男”として、今後の活躍もワンランク上がることが予想される。

 ただ、冬ドラマ全体を見渡してみると、「じゃあつく」「ザ・ロイヤルファミリー」などで盛り上がっていた秋ドラマと比べてさすがに厳しい印象は拭えない。もっとも今クールならではの事情として、2月6日から22日まで開かれて盛り上がったミラノ・コルティナ五輪の影響は無視できないだろう。五輪中継のため放送休止する作品も多く、視聴者のつなぎ止めに苦労したようだ。

 登録者数の伸びでいえば、福士蒼汰さん主演の社会派警察ドラマ「東京P.D. 警視庁広報2係」(フジテレビ系、火曜午後9時)がダークホースだ。1月25日時点では50.8万だったが、現在は59.3万と「おコメの女」や「ヤンドク!」に次ぐ伸びを記録している。五輪などの特殊事情もあって厳しい作品が多い印象の今クールだが、隠れた良作もあるのでクライマックスに向けてチェックしていただきたい。(MANTAN/立山夏行)

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