阿部サダヲ:ミギー役で「寄生獣」に出演 “動き”演じる

映画「寄生獣」でミギーを演じる阿部サダヲさん
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映画「寄生獣」でミギーを演じる阿部サダヲさん

 俳優の阿部サダヲさんが映画「寄生獣」(山崎貴監督)で、染谷将太さん演じる主人公の右腕に寄生するパラサイト(寄生生物)のミギーを演じることが22日、明らかになった。阿部さんは「ミギーってすごく印象的だし、いい役なので、ミギー役に決まった時、『僕でいいんですか?』と思いましたが、うれしかったです」と話している。

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 ミギーは完全なCG(コンピューターグラフィックス)で描かれるため、阿部さんは全身にモーションキャプチャースーツ、頭部にはヘッドマウントカメラを装着し、「パフォーマンスキャプチャー撮影」によってミギーの“動き”を演じた。阿部さんは撮影時の様子を「自分だけ(先に)撮影が始まったので、孤独でした。染谷君だけいてくれて一度テストで合わせるけれど、本番になるといないんです。(モーションキャプチャー用の)カメラが自分の周りの至るところにあるので、誰も中に入ってこられなくて……」と撮影の苦労を語った。

 山崎監督は「ミギーというキャラクターはとてもドライな存在で、あまり感情をせりふに乗せることはできません。それを魅力的にこなすには、実は通常の芝居の何倍もの難しさがあると思います。そんな難役を誰にやってもらうか……。スタッフとの会議で出てきた“阿部サダヲ”という名前は、そこにいる誰もが一発で納得する説得力がありました」と阿部さんの起用について説明。染谷さんも阿部さんのミギーについて「CGとのお芝居ではあったのですが、デジタルという素材に生を吹き込んでいただけたお陰で現場であたかもミギーとお芝居をしている感覚になりました。自分にはミギーが見えていました」とコメントしている。

 「寄生獣」は1990~95年に「月刊アフタヌーン」(講談社)に連載された岩明均さんの人気マンガ。謎の寄生生物のミギーが右腕に寄生した高校生・泉新一と、他のパラサイトとの戦いなどを描いている。深津絵里さん、橋本愛さん、東出昌大さん、新井浩文さんらも出演。映画は11月29日に全国公開。また、「寄生獣 完結編(仮)」は2015年に公開予定。

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