大泉洋:朝ドラ初出演で“ダメ父”に 「役作りなし」

朝ドラ初出演が決まった大泉洋さん
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朝ドラ初出演が決まった大泉洋さん

 2015年前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「まれ」で朝ドラ初出演が決まった俳優の大泉洋さん。演じるのは主演の土屋太鳳(たお)さん扮(ふん)するヒロインの“ダメ父”。8日の会見に登場した大泉さんは「何をやってもうまくいかない、でも大きな夢を持った男。ダメなところはすごく似ていて、役作りは何もしていない。もっともっとだらしない男になっていってやろうかと思っています」と“大泉節”全開で抱負を語った。

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 ドラマは、「クロサギ」(TBS系)や「震える牛」(WOWOW)などを手がけてきた脚本家・篠崎絵里子さんによるオリジナル作。夢ばかり語る父に何度も裏切られ、生真面目で夢が大嫌い、でも困った人はほっておけないヒロイン・希(土屋さん)が主人公で、ダメ父が大きなテーマとなっている。篠崎さんはNHKの公式HPで「ダメな父を置いて夜逃げ同然に引っ越した経験がある」とドラマが自らの体験がもとになっていることを明かしながら、「でかい夢ばかり見て地道に働かないダメ父のせいで小学生ながらに堅実でまっとうな人生を送りたいという悲願を持たされ、果ては東京から見知らぬ土地への移住を余儀なくされます。夢もない、故郷もない根なし草のような彼女が、ダメ父と楽天的な母のもと、縁もゆかりもない能登という土地でどうやって生きていくのか」とストーリーについてコメントしている。

 そんなダメ父・津村徹役を演じることになる大泉さんは「朝ドラに出ることは夢だった」と喜びを語りつつ、「最初はヒロインの相手役かと思った。まだ(実の)娘も3歳なのに、もう父親なのかなって思うと末恐ろしい。役になりきれるか心配」とお得意の軽妙なトークを展開。「台本を読んでクスクスしてしまった。実に面白い。もう降板して自分が視聴者になりたいくらいです」と笑わせながらアピールした。

 「まれ」は、92作目の朝ドラで、石川県の能登地方を舞台に、自分自身の夢であるパティシエを目指すヒロイン・希の物語。夢ばかり語る父のせいで、一度は堅実な公務員の道を選んだ希が、夢を持った人々とのふれあいの中で、本当の自分の夢を思い出し、世界一のパティシエを目指すことになる……というストーリー。放送は15年3月30日~9月26日。全156回の予定。

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