特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの最新作「仮面ライダードライブ」(テレビ朝日系、日曜午前8時)が5日スタートする。主人公はシリーズ初の刑事で、従来のバイクではなくスーパーカーに乗り込む“車に乗る刑事ライダー”という異例の設定が注目を集めているが、今作では敵集団「ロイミュード」にも力が入っている。テレビ朝日の佐々木基プロデューサーも「史上最強のイケメン敵チームをそろえた」と自信を見せる“イケメン悪役”ぞろいで、バイクに乗って戦い、バトル時に変身することも明らかになっている。
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平成ライダーシリーズ16作目となる今作。主人公・泊進ノ介を演じるのは、女性ファッション誌「mina」(主婦の友社)の「minaカレオーディション」でグランプリに輝き、同誌初の男性モデルを務める“イケメン”の竹内涼真(りょうま)さんだ。警視庁「特状課」の刑事である進ノ介は、真っ赤なスーパーカー「トライドロン」に乗り込み、しゃべる変身ベルトの「ドライブドライバー」と手首に着けた「シフトブレス」と「シフトカー」と呼ばれるミニカーを使って変身し、敵集団「ロイミュード」が起こす犯罪に立ち向かう……。
そんな仮面ライダードライブと対決することになる「ロイミュード」は、「人間になることに憧れるアンドロイド」的な存在で、そのリーダー格を演じるのが2010年の「第23回JUNONスーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを獲得した上遠野太洸(かとおの・たいこう)さん、ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」(フジテレビ系)に出演した松島庄汰さん、蕨野(わらびの)友也さんの3人だ。
上遠野さんが演じるのは「死神」の異名をとるロイミュードの殺し屋・チェイス。仮面ライダードライブのライバルとなる存在で、寡黙な色男だが正体は謎に包まれている。松島さんはロイミュードの幹部で分析や情報収集を沈着冷静に行うブレン、蕨野さんは同じく幹部の一人で、指導者的役割を果たしているハートを演じる。いずれもイケメンの人間の姿から、恐ろしいロイミュードの姿へと変貌する。
さらに、チェイスはバトル時には変身アイテム“ブレイクガンナー”で「魔進チェイサー」に変身。魔進チェイサーは専用バイク「ライドチェイサー」を駆って、車に乗った仮面ライダードライブと戦いを繰り広げることになる。チェイスの変身アイテム「ブレイクガンナー」は玩具として11月に発売されることも決まっている。放送開始後すぐに敵のアイテムが発売されるのは平成仮面ライダーシリーズでは初めてといい、敵キャラへの力の入れようがうかがえる。
かつての仮面ライダーが人造人間であったように、今回のロイミュードは「人間になることに憧れるアンドロイド」で、昭和のライダーとの共通点もある。仮面ライダードライブと戦う“悪”という単純な存在ではなく、ストーリーの進展に伴って、ロイミュードたちの奥深いドラマも期待できそうだ。ロイミュードのブレンとハートの名前の由来は、それぞれ人間の脳(ブレーン)や心(ハート)に憧れを持っていることから命名されており、3人のイケメン若手俳優が演じる敵役がどうストーリーを盛り上げていくのか。“バイクに乗らない刑事ライダー”と“史上最強のイケメン敵チーム”のバトルとともに注目ポイントになりそうだ。