注目映画紹介:「近キョリ恋愛」 少女マンガ原作の胸キュン満載恋物語 山下智久のツンデレは必見

(C)「近キョリ恋愛」製作委員会(C)みきもと凜/講談社
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(C)「近キョリ恋愛」製作委員会(C)みきもと凜/講談社

 俳優で歌手の山下智久さんの主演で、みきもと凜さんの少女マンガを映画化した「近キョリ恋愛」(熊澤尚人監督)が11日に公開される。原作は、男前の“ツンデレ”英語教師・櫻井ハルカと超クールな天才女子高生・枢木(くるるぎ)ゆにがくり広げる恋愛を描いている。山下さんは今作で教師役初挑戦。今年公開された映画「渇き。」での演技が話題となった女優の小松菜奈さんが、恋をするには近くて遠いというもどかしい距離感を見事に表現している。数多くの胸キュンシーンや山下さんのツンデレ演技は見どころだ。

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 成績は常に学年ナンバーワンだが、英語だけが唯一苦手という超クールな天才女子高生・枢木ゆに(小松さん)はある日、赴任してきたばかりの男前でプライドが高い英語教師・櫻井ハルカ(山下さん)から放課後の特別補習授業を言い渡される。自信満々で毒舌なハルカに苦手意識を持つゆにだったが、補習を受け続けるうちに恋心を抱いていることに気付く。自分の気持ちに戸惑いながらも思いを告白し、教師という立場から拒んでいたハルカも、ゆにのひたむきさに引かれていく。そういった状況で、ゆにに留学の話が持ち上がる。ハルカはゆにの将来を考えてうそをついて突き放すが、何も知らずに傷ついたままゆには出発し……というストーリー。水川あさみさん、山本美月さん、新井浩文さん、佐野和真さんらも出演している。

 教師と生徒の恋愛は許されるものではないのだろうが、今作で描かれるのは、きっと多くの人が一度ならずは憧れたことがあるシチュエーションだと。そんな淡い気持ちを思い出させてくれる今作では、ハルカとゆにというピュアすぎる2人が織りなす純愛ぶりに、年がいもなく胸キュンしつつ、真剣な姿に思わず思い入れして見てしまった。お互いが相手のことを考え、大切にする感情が映画の端々にあふれており、くすぐったいけれど、どこかすがすがしい。山下さんのツンデレぶりはクールな印象と相まってぴったりで、少女マンガならではの教師像も山下さんが演じるとそんなに違和感を感じない。ゆに役の小松さんもどんな時でも無表情という難しい設定ながらも、細やかな演技で見事にゆにの心の内を表現している。男性も恥ずかしからずに、学生時代の甘酸っぱさを思い返してみてほしい。TOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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