話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。 橙乃ままれさんのファンタジー小説が原作の「ログ・ホライズン」の第2シリーズです。石平信司監督に作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
「光る君へ」より昔! 最も古い時代の大河ドラマは? 1976年「風と雲と虹と」のあらすじ
−−作品の概要と魅力は?
ゲーム(によく似た)世界に閉じ込められた人々が、コミュニティを再構成し、改めて友情を育てつつ、ゲームの世界の登場人物たちのコミュニティーとも接しながら成長していく……という話ですね。その中でもさまざまな細かいシチュエーションが語られます。……と語るとお堅いカンジですが、癖の強いキャラクターたちやおいしい料理のネタ、ゲームのルールがそのまま具現化した世界観の面白さ……と盛りだくさん!
そして、何より登場人物たちのテンプレートではない魅力がハンパないです。第2シリーズでは、さらにキャラクターの関係性や内面に踏み込んだ上で、いよいよ対決すべき“敵”が登場します。ハードな戦いも増えますが、ゆかいなシーンや小ネタもさらに増量しております!
−−アニメにするときに心がけたことは?
今回の第2シリーズでは、24人で挑む戦いの“フルレイド”が描かれます。シチュエーションや作戦もさまざまで、その辺の描写は単純なバトルアニメとは違って作戦の面白さや、MMO(多人数同時接続型オンライン)RPGならではの展開で一味違う盛り上げ方を心掛けてますね。
あとは登場人物が多いのも特徴ですが、一人一人の人間性が感じられるように、一言のせりふにもかなり気を使ってます。
−−新キャラのてとらが話題ですが、アニメにする際に気をつけたことは?
スタッフが、てとらを動かすのを楽しんでいて、かなり遊びが入ってノビノビとしてますね。何より演じる藤井ゆきよさんが素晴らしい。別作品で出会ってから藤井さんとは付き合いも長いですが、てとらのような遊びの多いキャラクターが宇宙規模(?)で表現されますね。
ほかの登場人物たちもそうですが、役者の芝居からフィードバックでじわじわとキャラクターが命を得て変化していくのが、「ログ・ホライズン」のアニメを手掛ける楽しさでもあります!
−−作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?
視聴者さんやファンの方々の反応がすごくて、うれしい驚きです。かつてないレベルです。 まさか“飯テロアニメ”と呼ばれるようになるとは……。
そして純粋に続きを楽しみにしていただいてるようで、アニメ監督としてこんな光栄なことはないですよ。シナリオからチームで頭をひねり、せりふの一言一言を大事にし、かつ楽しんで制作しているので大変かというと……シナリオや絵コンテでここまで頭を使う作品がほかにないので、うれしい悲鳴でもあります。
また、第2シリーズからスタジオディーンさんでの制作になりましたが、第1シリーズを研究してあれこれ再現しながら新しいネタを入れたり、とにかく各セクションの熱意で支えられてます。本当にありがたいですね。
−−今後の見どころを教えてください。
シロエとアカツキ、それぞれの挑戦、そして年少組にもスポットが当たります。第1シリーズでチラリと示唆された“ミナミ”もついに登場!! さらに、茶会時代の“あの人”もいよいよ……と、あまりにも盛りたくさんで毎回見せ場です、としか言えないカンジ。原作を読まれているファンの方々にも驚きの展開、とネタが仕込んでありますから、お楽しみに!
−−ファンへ一言お願いします。
第2シリーズを楽しんでいただいてますか? 原作だけでなく、外伝や2次、TRPGの出版物も読んでいただければさらに楽しさが広がりますよ。皆でログホライズンをもっと盛り上げていきましょう!
石平信司
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