青木裕子:夫・矢部浩之は「やさしい人」 長男誕生で芽生えたパパの自覚

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 フリーアナウンサーの青木裕子さんが、最新エッセー「母、妻、ときどき青木裕子」(講談社)を12月15日に発売する。青木さんは、2013年3月にお笑いコンビ「ナインティナイン」の矢部浩之さんと結婚、14年3月に第1子となる長男・稜(りょう)君を出産した。エッセーは、青木さんが妊娠時からプライベートでつづっていた日記をまとめたもの。「まさか出版することになるとは思っていなかった」という日記の書籍化の経緯と、その日常生活をともに歩む矢部さんとの夫婦生活について聞いた。

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 「母、妻、ときどき青木裕子」は、青木さんの日記を中心に、出産後に開始した女性誌「FRaU(フラウ)」(講談社)の連載「青木裕子の泣いたり 食べたり 笑ったり日記~出産&ママ編~」を再構成した記事や、初公開となる家族写真を掲載している。当初は連載記事がメインの予定だったというが、「せっかく本にするなら妊娠中のことも記しておきたいと思いました。それでたまたま書いていた日記について編集者さんに話したところ、フタを開けてみたら日記がメインになっていました」と出版のいきさつを明かす。

 「もともと日記をつける習慣がなかった」という青木さんが、日々の出来事を書きとめるようになったのは「つわりの期間を知るための記録だったり、体調管理のための食べ物をメモしたりするようになった」ことがきっかけ。書籍化にあたっては「私は妊娠中すごく不安で、ただただ多くの方の経験談が聞きたかった」という青木さんの思いがあり、「参考になるか分かりませんが、妊娠中と出産後、一人の女性の経験談として読んでいただけたら」と期待をこめる。

 日記には、妊娠中から現在までの青木さんのリアルな心情もつづられている。「妊娠中と出産後ってホルモンバランスが乱れているので、すごくテンションが高かったり、落ち込んでいたり。ものすごく情緒不安定な人だと思われるかも」と青木さんは苦笑し、「中には『矢部さん、ムカツク』という記述も何度か出てきます(笑い)」とストレートな表現もそのまま掲載されているという。「子供を起こされた、とか些細なことなんですけどね。原稿に目を通した矢部さんも『本当にリアルやなあ』と話していました」と笑う。

 そんな矢部さんとの結婚生活もまもなく2年。12歳年上の矢部さんについて、青木さんは「優しい人」と繰り返し、「ちゃんと口に出して褒めてくれたり、サポートしようという気持ちが強い」と信頼を寄せる。今回の日記についても、「私が『こんなに書いちゃってごめんね』といっても、『いいよ、いいよ』って。『こんなこともあったなあ。懐かしいな』と話しています」と理解ある夫に感謝している。

 子育てにも協力的で、「最初は戸惑いもあったみたいですが、今はオムツを換えたり、2時間くらいなら一緒にお留守番もしてくれます。今(取材時)も面倒を見てくれています」と青木さんは笑顔。また、稜君が生まれてから矢部さんの生活や行動も大きく変化したと明かす。「それまでは昼過ぎまで寝ていたのに、今では午前9時台には起きてきます」と話し、「付き合っているころはデートらしいデートをしたことがなかったんですが、子供ができてから休日などお出かけするようになりました」とすっかりマイホームパパになったようだ。

 外出先は、子連れで楽しめる場所が中心。稜君のハーフバースデー(半年)のお祝いに家族3人で東京ディズニーシーに出かけ、「ベビーカーのままで乗れる船や汽車で、雰囲気を楽しみました」と振り返る青木さん。取材前日には、よこはま動物園ズーラシアに思い立って行ったといい、「ママ友やテレビなどの情報で、私が『あそこに行ってみたい』というと、夫も『行ってみよう』って。子供が生まれるまでは全くアクティブではなかったのに。新鮮で楽しいです」とうれしそうな表情を浮かべる。

 また、エッセーには、青木さんが自宅で腕をふるう料理レシピも掲載されているが、矢部さんは青木さんの手料理も「おいしい、おいしい」と声に出して食べてくれるという。とくに好評な料理は、一番だしで作るみそ汁。「うちは昆布とかつおでだしをとっているんですが、ほっとする味みたいですね。カボチャやサツマイモといった甘いものが好きみたいです。カボチャ料理はあまり好きではないのですが、おみそ汁に入れると『おいしい』といって食べてくれる。それから豚汁も好きみたいです」とにっこり。

 矢部さんとの日常生活を幸福感いっぱいに語る青木さんが、妻として、母として大事にしていることは「笑顔でいること」。「我が家は、矢部さんが大黒柱で、私はムードメーカー。いっぱいいっぱいで『もう無理』と思うときもありますが、なるべく私が穏やかに明るくいることが大切だなと思います。私はなんでも完璧にやりたいタイプなんですが、子供がいると思い通りにいかないことが当たり前。意識的に力を抜きながら、ニコニコ過ごせる日々を送りたいと思っています」とほがらかな笑顔で話した。

 次回は、出産後も変わらない抜群のスタイルの秘訣(ひけつ)や、ファッション、メーク術など“女性”としての青木さんの魅力に迫る。

 <プロフィル>

 あおき・ゆうこ。1983年1月7日生まれ、埼玉県出身。2005年、慶応大を卒業後、TBSにアナウンサーとして入社。「サンデージャポン」「News23x」をはじめ、報道やスポーツなど多くの番組を担当する。12年12月末に退職し、フリーアナウンサーとして活動をスタート。13年3月にお笑いコンビ「ナインティナイン」の矢部浩之さんと結婚し、14年3月に第1子となる長男・稜君を出産した。

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