MD松尾のヒット解析:妖怪ウォッチ2真打、元祖・本家の1.5倍の好スタート

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 「妖怪ウォッチ2 真打」(3DS、レベルファイブ)が期待通りダントツでした。7月に発売された「元祖・本家」の2本を合わせた数と比べてみても発売2日間で145%と年末商戦期ということを考えても上々の出足です。20日には劇場版アニメも公開されますし、さらに売り上げを伸ばしてくれることでしょう。

 2位の「シャイニング・レゾナンス」(PS3、セガ)もまずまずの売り上げでしたが、驚いたのはZ指定タイトル「グランド・セフト・オート5」(ロックスター・ゲームス)のPS4版のヒットです。予想をはるかに上回る初動でした。なお、PS4本体のメタルスライムエディションは既に完売する勢いです。

 ◇今週の動き

 「妖怪ウォッチ2 真打」のV2は間違いないでしょう。2位以下には「ファイナルファンタジー エクスプローラーズ」(3DS、スクウェア・エニックス)、「ガンダムブレイカー2」(PS3・Vita、バンダイナムコゲームス)などの新作が並びそう。個人的には「12歳。 ~ほんとのキモチ~」(3DS、ハピネット)に注目。原作者のまいた菜穂さんが描き下ろしたマンガが特典でつくこともあって予約が好調。クリスマスの女児向け商材として期待しています。

 ◇ランキングは次の通り。(8~14日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 妖怪ウォッチ2 真打(3DS)

2位 シャイニング・レゾナンス(PS3)

3位 大乱闘スマッシュブラザーズ for WiiU(WiiU)

4位 グランド・セフト・オート5(PS4)

5位 ポケットモンスター アルファサファイア(3DS)

6位 ポケットモンスター オメガルビー(3DS)

7位 モンスターハンター4G(3DS)

8位 ダービースタリオンGOLD(3DS)

9位 大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS(3DS)

10位 信長の野望・創造 with パワーアップキット(PS3)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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