注目の新譜:坂本龍一「Year Book 2005−2014」 未CD化の貴重音源を蔵出し

坂本龍一さんのアルバム「Year Book 2005−2014」のジャケット
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坂本龍一さんのアルバム「Year Book 2005−2014」のジャケット

 中咽頭(いんとう)がんの治療のため療養中の音楽家、坂本龍一さんのアルバム「Year Book 2005−2014」(commmons)が坂本さんの誕生日の17日に発売される。

ウナギノボリ

 第7回世界合唱シンポジウムのテーマ曲として書き下ろした、ミサ曲を思わせるラテン語詞の合唱曲「Cantus Omnibus Unus」(2005年)から、坂本さんがゲストディレクターを務めた札幌国際芸術祭2014に提供した「Whitescape#2」まで、ここ10年の間に企業やテレビ番組、映画などに提供したCD未収録の貴重な音源を集めた2枚組み。

 収録された中でもっとも長い、ダライ・ラマのメッセージをテーマにしたインスタレーション作品の音楽「Sonic Mandala」は、パソコンで自動生成される楽曲のため、実際は延々と続くが、30分間の抜粋したバージョンで収録。逆に30秒あまりで最も短い、NHK−FMの開局40周年を記念して作られたジングル「FM40ラジオデイズ」は、高音でユニークなビートを刻むピアノ曲。カールステン・ニコライさん、クリスチャン・フェネスさんを迎えた電子音楽も聴くことができる。バラエティーあふれる楽曲の中に、坂本さんの好奇心がうかがえる2時間半分を収録している。

 アルバム「Year Book 2005−2014」は全30曲入りで4500円(税抜き)。

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