大島優子:卒業後初ドラマは「自分をそぎ落として」 インタビュー(下)

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 女優として大きな注目を集めている大島優子さんに、グループ卒業後の心境や芝居に懸ける思いを聞いた。

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 ◇等身大の女性を「リラックスして演じる」

 現在出演している人気グループ「SMAP」の草なぎ剛さん主演のドラマ「銭の戦争」(関西テレビ・フジテレビ系、火曜午後10時)は、草なぎさん演じるエリート証券マンの白石富生が父の借金でホームレスになり、自分を苦しめた金貸し業に自らも足を踏み入れて復讐(ふくしゅう)に燃えるというストーリー。大島さんは、富生の高校時代の恩師の娘で、富生と、その元婚約者と三角関係に発展していく紺野未央を演じている。

 大島さんは「卒業後初のドラマなので、強い意気込みで臨んでいます」と気合十分。一方で「一番気をつけていることはリラックスして演じること。肩に力が入ると、せりふの滑舌が悪くなったり、自然に演じられなくなったりするので。とくに今回の役どころは、家族のこと、お金のこと、結婚のことを考える26歳の等身大の女性。自分をそぎ落としてどれだけニュートラルな役になりきれるかに気を配っています」と語る。

 終盤を迎える同ドラマの見どころを大島さんは「富生、未央、登場人物一人一人が大きく変化すると思います。最後まですごい展開が続きそう」といい、「ドラマはお金と愛、どちらが大切なんだということが大きなテーマにもなっていますが、その天秤がどういうふうに結論づけられるかも大きな見どころだと思います」とアピールする。

 ◇女優としてラブストーリーにも興味

 人気アイドルから女優に大きくシフトした今を「地に足がしっかり着いている感じ」と表現。「秋元(康)さんからは、『足元をきちんと見てはしごを登っていくタイプ』と言われていました。けれどグループにいた頃は、自分自身のことを振り返る時間や考える時間がなかったので、なんとなく地面自体から、3センチぐらい浮いていた気がします」と冗談交じりに語り、「それが今はしっかり土を踏んで5本指で踏みしめている感じがします」と心境を口にする。

 さらに「今は一つのことにどれだけ集中して時間を費やせるかが勝負だと思っています。そして、女優としてやりたいことはいっぱいある」と今後に思いをはせる。とくに挑戦したい芝居に「群像劇」を挙げ、「恋愛メインの物語をあまりやったことがないので、そういった作品に出演してみたいですね」とはにかんだ。

 <プロフィル>

 おおしま・ゆうこ。1988年10月17日生まれ。栃木県出身。AKB48の中心メンバーとして活躍し、2014年6月に同グループを“卒業”した。女優としてさまざまな作品に出演しており、13年の連続ドラマ「安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~」(TBS系)、14年の映画「紙の月」(吉田大八監督)などに出演している。主演映画「ロマンス」(タナダユキ監督)が今秋公開予定。

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