Dream5:人気は妖怪のおかげ!? メンバーが「ようかい体操第一」のヒットを振り返る

1 / 10

 昨年大みそかのNHK紅白歌合戦でも歌ったアニメ「妖怪ウォッチ」のエンディングテーマ「ようかい体操第一」と「ダン・ダン・ドゥビ・ズバー!」で人気の5人組ダンスボーカルグループ「Dream5」が、これまでの全シングルを網羅し、さらに新曲「スタートライン」なども収録したアルバム「Dream5~5th Anniversary~シングルコレクション」を11日にリリースした。反響の大きかった「妖怪ウォッチ」についてや紅白のことを含めて、メンバーがデビューからの5年を振り返った。

あなたにオススメ

 −−昨年はアニメ「妖怪ウォッチ」エンディングテーマ「ようかい体操第一」と「ダン・ダン・ドゥビ・ズバー!」で大活躍でしたね。

 重本ことりさん:(ヒットの)影響は大きかったですね。私たちが憧れていたステージやテレビ番組に出させていただいたし、街中でも曲がたくさん流れて、生活ががらりと変わりました。

 大原優乃さん:いろんな学校の体育祭や文化祭で「ようかい体操第一」を踊ってもらって、私の学校でも応援団のみんなが踊ってくれました。

 高野洸さん:周りの方からもすごいねって、たくさん言ってもらえるようになって。学校では“妖怪”ってあだ名が付いたり(笑い)。

 日比美思さん:ライブでは、たくさんのお客さんが一緒に「ようかい体操第一」を踊ってくださるんです。“妖怪のせい”ではなく、まさに“妖怪のおかげ”です!

 玉川桃奈さん:私たちは昨年11月に5周年を迎えたんですけど、5年もやってこられたのは、妖怪のおかげ、みなさんのおかげだなって実感しています。

 −−昨年デビュー5周年を迎えたわけですが、5年間での一番の思い出は?

 重本さん:振り返るとめっちゃ怒られたこととか、そのときは嫌だなと思ったことも、今では全部ネタとして笑えるので、全部の経験がよかったなって思えます。一番の問題児で一番怒られていたのが、私だったと思うので……(苦笑い)。

 大原さん:これは3~4年前のことですけど、1泊2日のロケで屋久島に行ったことが、思い出に残っています。縄文杉を見るため、雨の中、登山をしたんです。真っ暗な中、みんなで寝袋に寝て、虫や動物が出るし、怖くて、途中で帰りたいと思ったくらいキツかったけど、すごく貴重な経験になりました。

 玉川さん:一昨年、東京・渋谷のマウントレーニアホールで初ワンマンライブをやったときは、ワンマンがずっと目標だったのでうれしかったですね。お客さんたちと一緒に、同じ空間で同じ時間を共有するという、初めての経験にワクワクしました。

 高野さん:イベントで大きな会場に立ったことはあるんですけど、ワンマンというのは、やっぱり特別だなって思いました。全員僕たちのために集まってくださっていると思ったら、本当にうれしくて。テンションも上がりっぱなしでした。

 日比さん:昨年11月には、Zepp Diver City(東京都江東区)でデビュー5周年ワンマンライブを行ったのですが、そこでは、初めてスクリーンを使った演出にもチャレンジしました。「ふしぎなげんそのうた」という元素記号を歌詞にした曲があって、それに合わせて映像を作ったんです。メンバーで博士コント風に、白衣を着てハゲヅラをかぶって(笑い)。それもすごく楽しかった思い出です。

 重本さん:Zepp Diver Cityのアンコールのときは、客席が赤と白のペンライトで埋め尽くされて。ファンの方たちが率先してやってくださったんですけど、そういう応援もあって、NHK紅白歌合戦の初出場も果たせたと思っています。

 −−紅白歌合戦に出てみてどうでした?

 玉川さん:「ようかい体操第一」って、振り付けはわりと簡単で何百回も踊っているのにもかかわらず、途中で「あれ?」ってなったくらい緊張しましたね。家族はもちろん親戚もみんなが喜んでくれて、おばあちゃんの家なんか、2階の窓から「妖怪ウォッチ 玉川桃奈 紅白出場おめでとう!」って書いた垂れ幕を下げてくれたんです。ちょっと恥ずかしかったけど、それくらい喜んでくれていたことが、私も本当にうれしかったです。

 日比さん:(連絡をくれる)親戚が増えたのと、小中学校のころのクラスメート以外の知り合いも増えました(笑い)。でも、そういうのもすごくうれしかったですね。

 重本さん:ステージ裏で、人とぶつかって「あ、ごめんなさい」って言って顔を上げたら郷ひろみさんでびっくりしました。舞台裏は、本当にバタバタしていて、緊張もあったし、よく覚えていないです(笑い)。

 −−その紅白で歌った「ようかい体操第一」と「ダン・ダン・ドゥビ・ズバー!」も収録したアルバム「Dream5~5th Anniversary~シングルコレクション」がリリースされました。それぞれ思い出のある曲を教えてください。

 高野さん:デビュー曲の「I don’t obey~僕らのプライド~」のときは、何をやっても初めてのことだらけでしたね。ロケバスで着替えるのも初めてだったし、撮影では自分たちが何をやっているのかも分からなかったけど、すべてが新鮮で楽しくて。緊張するどころか、逆に毎回ワクワクしていました。

 日比さん:「僕らのナツ!!」のミュージックビデオでは、水鉄砲で遊んでいるシーンがあって、撮影がすごく楽しかったことを覚えています。まだ子どもだったし、ここぞとばかりに水かけ合って遊びました!

 玉川さん:「I★my★me★mine」のときは、振り付けがなかなか覚えられなくて大変でした。カワイイ恋の歌で、今思うとまったく難しくないんですけど、できない自分が悔しくて。めっちゃ大泣きしながら、練習した思い出があります。

 大原さん:「READY GO!!」から、カッコいい系の髪を振り乱すような、激しい振り付けもやるようになって。表情の付け方や振り付けの一つ一つがすごく難しくて、事務所の先輩であるAAAさんなどいろんな方のミュージックビデオをたくさん見て研究しました。

 重本さん:そして、やっぱり新曲の「スタートライン」が入っているのも重要です。今までとは違った少し大人っぽい雰囲気で、メロディーだけ聴くと寂しい気持ちになるかもしれませんが、歌詞は前向きな言葉ばかりです。受験とか新生活に向けてとか、この時期にぴったりの応援ソングになりました。私たちも6年目に入って、新しいスタートラインに立った気持ちです。私たちも全力で頑張るので、みなさんも一緒に頑張りましょうと気持ちを込めました!

 「妖怪ウォッチ」をきっかけに、私たちの名前と存在を知ってくれた方は、ぜひこのアルバムを手に取ってもらって、こういうのを歌っているんだ、こういう踊りをやっているんだって、私たちのことをもっと知ってください!

 −−では最後に、それぞれ今後やってみたいことは?

 重本さん:グループとしては……昨年は東名阪でツアーをやらせていただいて、5月からのツアーでは、東名阪に加えて東北と九州にも行きます。今後はもっといろいろな地方に行って、私たちが歌って踊っている姿をアピールしていきたいと思います。

 大原さん:個人では、私は野菜克服が目標。生野菜が苦手でサラダが食べられないんです。

 重本さん:私はバンジージャンプですね。

 玉川さん:それ、デビュー当時から言ってるけど、きっとどたんばになってムリムリって言い始めるんだよ。

 日比さん:ことりちゃんは、ビビリのくせにやりたがるんです。ジェットコースターも一番で乗ろうって言うのに、ガタンってなった瞬間から「こわーい」って泣き始めるし。お化け屋敷も途中でリタイヤしてたよね。

 重本さん:だから、バンジーのときは、背中を押してください(笑い)。

 日比さん:私は、SCANDALさんとかガールズバンドが大好きで、ちょうどスタッフさんからエレキギターをいただいたので、練習して弾けるようになりたいですね。

 玉川さん:私もベースがやりたくて。日本のロックが好きで、KANA‐BOONさん、米津弦師さん、マキシマム・ザ・ホルモンさんなど、いろいろな方を聴いて、ベースがカッコいいなって思っていて。あとは、ドラムかなあ。

 高野さん:実は! 僕はドラムが好きで。けっこう前からスティック持ち歩いて練習していたり、スタジオを借りて練習したこともあるんです!

 大原さん:じゃあ、私トライアングルで!

 重本さん:みんなでバンドやっちゃおうか?(笑い)

 <プロフィル>

 ボーカルの重本ことりさん(しげもと・ことり、徳島県出身、高校3年)、ダンサーの玉川桃奈さん(たまかわ・ももな、宮城県出身、高校3年)、ダンサーの高野洸さん(たかの・あきら、福岡県出身、高校2年)、ボーカルの日比美思さん(ひび・みこと、神奈川県出身、高校1年)、ダンサーの大原優乃さん(おおはら・ゆうの、鹿児島県出身、中学3年)の5人組。2009年にNHK「天才てれびくんMAX」が開催したオーディションで選ばれて結成。2009年11月にシングル「I don’t obey~僕らのプライド~」でデビュー。昨年、アニメ「妖怪ウォッチ」エンディングテーマ「ようかい体操第一」と「ダン・ダン・ドゥビ・ズバー!」がヒット。NHKの「第65回紅白歌合戦」に初出場を果たした。今年5月1日、梅田クラブクアトロを皮切りに、5月6日の渋谷クアトロなど、東名阪、仙台、福岡の6会場で全8公演の全国ツアー「Dream5 Tour 2015~シングルコレクション~開催するよ~♪」を開催予定。

 (インタビュー・文・撮影:榑林史章)

写真を見る全 10 枚

アイドル 最新記事