中村蒼:初のテレビ役に戸惑い 「理解し難いと思った」

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 俳優の中村蒼さんが20日、夕張市内で開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015」で行われた主演映画「春子超常現象研究所」(竹葉リサ監督)の舞台あいさつに登場。突然意思を持ち、人として行動し出すテレビの役を演じている中村さんは、役柄を聞いた時に「理解し難いというか……。テレビ役と聞いてなんなのかと(思った)」と当時の戸惑いを吐露し、「イメージ写真が送られてきたのを見たら、がっつりテレビをかぶってて。まさかそういう役をやるとは思ってなかったのでびっくりしました」と笑いながら明かした。

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 「春子超常現象研究所」は、超常現象マニアで家族に素直になれないさみしい女・春子が、ブラウン管テレビにひとりごとを呟いていると、ある日突然テレビに心が宿ってしまい、テレビと春子の共同生活が始まって……というストーリー。テレビ役を中村さん、春子役をモデルで女優の野崎萌香さんが演じている。

 中村さんは劇中で、裸でエプロンを着た姿も披露しており、感想を聞かれると「恥ずかしいですよ。普通に……」と大照れ。「僕が“裸エプロン”を着ると、現場で『えっ?』みたいな(スタッフの)リアクションがあって、それが恥ずかしかったです」と苦笑いで振り返った。続けて新境地を開拓できたかと聞かれると「どういう新境地が開かれるか分からないですが、いろいろやる、というのが伝わればいいなと思います」と語った。舞台あいさつには、中村さんのほか竹葉監督、野崎さんが出席した。

 「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」は1990年から夕張市で開催されており、今年で25回目。今回は「世界で一番、楽しい映画祭」をキャッチコピーに、23日までの会期中、84本の映画を市内各地で上映している。今回の特別招待作品は、オープニング作品がいがらしみきおさんのマンガが原作で松田さんが主演の「ジヌよさらば~かむろば村へ~」(松尾スズキ監督)、クロージング作品が「イントゥ・ザ・ウッズ」(ロブ・マーシャル監督)。そのほか「くちびるに歌を」(三木孝浩監督)、「博士と彼女のセオリー」(ジェームズ・マーシュ監督)、「ONE ON ONE」(キム・ギドク監督)などが上映される。

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