佐々木希:初の母親役「改めて子供がほしいと思った」

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 女優でモデルの佐々木希さんが出演する映画「さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~」(チアン・ショウチョン監督)が、28日に公開される。同作で初の母親役に挑戦した佐々木さんに、子供役のキャストとの舞台裏や、自身の“母親願望”について話を聞いた。

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 映画は、永作博美さんの主演で、幼い頃に別れた父との思い出の場所である故郷の奥能登に帰り、コーヒー店を開いた岬(永作さん)と、2人の子供を育てるシングルマザーの絵里子(佐々木さん)が寄り添いながら生きていく姿を描いている。

 今回演じた絵里子について、佐々木さんは「とても不器用な人。日々の生活に追われて男性に逃げてしまったり、弱さを隠すために強がっていたり。現実にきちんと向き合えていない。こういう役柄は初めてだったので、全体的に演じるのは難しかったです」と語る。

 一方で、「絵里子は、子供たちのことは大好き」だと佐々木さんは評する。自身も子供好きのため、「子供たちとは舞台裏でよくコミュニケーションを取っていたので、そこは本当の親子のように作品でも見えたかな、と思います」と自信をのぞかせる。

 絵里子の子供を演じたのは、娘役の桜田ひよりさんと息子役の保田盛凱清くん。撮影前に2人と触れ合う機会を設けてもらったといい、「事前にコミュニケーションを取れたのはよかったと思いますし、撮影中も何をするにもずっと一緒にいました。それが当たり前だったし、子供たちは“希ママ”って呼んでくれて」と笑顔で語る。

 撮影は石川県珠洲市のロケで1カ月にわたって行われたというが、「撮影が早く終わった日や休日でも子供たちと遊んでいました。役作りのために意識していたわけではないんですけど。縄跳びやシャボン玉を一緒にしたり。すごく仲よしでした」と舞台裏を語る。

 子供たちとの濃密な時間を経て、「改めて子供がほしいなって思いました」と自身の母親願望を語る。「子供って可愛いですよね。役の上でも可愛いんですが、普通に遊んでいる2人がすごく可愛くて。母性本能をくすぐられたというか」と再び笑顔で語る。

 「役柄的にも、子供に支えられている部分はすごく大きいな、と思いました。守る存在があるということは、人間的にも強くなれるというか、そういう強さを身につけられるのは、女性としてカッコいいと思います。実際、私はまだ責任をもって人を育てるとかは想像できないんですが、そういうときがきたら強くなるのかなって思いますね」と凜(りん)とした表情で語った。

 次回は、佐々木さんに女優業ついてや共演した永作博美さんについて聞く。

 <プロフィル>

ささき・のぞみ。1988年2月8日生まれ、秋田県出身。2006年に「プリンセスPINKYオーディション」でグランプリを受賞し、芸能界デビュー。モデル業を中心に活躍するかたわら、2009年に「天使の恋」で映画初主演を果たす。以降、女優としても活動の場を広げ、映画出演作に「ハンサム★スーツ」(08年)、「ぱいかじ南海作戦」(12年)、「サンゴレンジャー」(13年)、「呪怨−終わりの始まり−」(14年)など。今後、16年に主演映画「縁~THE BRIDE OF IZUMO~」の公開を控えているほか、3月6日にスペシャルドラマ「結婚に一番近くて遠い女」(日本テレビ系)、4月12日から連続ドラマ「スケープゴート」(WOWOW)が放送される。

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